「家づくり」の道のり ~土台工事~

さて今日は、土台工事編です。


○土台工事


基礎工事が完成すると、次は土台敷きです。

借り暮らしのアリエッティというジブリの映画、
ご覧になったことはありますか?

実はあの映画には、アリエッティが
基礎の換気口から出入りしているシーンがあります。


あれは、床下と外部の換気を目的としています。

現在は、換気口から進化して、
土台の下に基礎パッキンというものを敷いていきます。

基礎パッキンは、空気が通る構造になっていています。


コンクリートと木材の間に見える
黒いものがパッキンです!


次に、土台や大引が搬入されてきます。

プレカット工場で予め加工された材料ですが、
現場でただ組み立てるだけでよいというわけではありません。

材料に記載された記号を参考に、
プレカット図を見て材料との照合をします。

そこから、基礎に墨を打って木材を設置位置へおいていき
間違いがないか図面と照合した後、
アンカーボルトを締めます。

木材の下には床束を設置して、
大引きを下から支えます。

床束は鋼製のものが多く、
束と束の感覚は910mmとします。

最後は雨が降っても大丈夫なように
しっかりと養生をして

次はいよいよ棟上げです!

「家づくり」の道のり ~基礎工事~

今日は、基礎工事についてです。


前回は地盤の調査方法を中心にご紹介しました。

続いて行われるのは基礎工事です。

基礎工事も様々な工程があります!

○基礎をつくるための作業

まず、建物の基礎を作るために土を掘削し、
それを平らに仕上げます。

これを根伐り、床付といいます。

次に、砕石を5cmほどの厚みで敷き、転圧します。

続いて、砕石の上に防湿フィルムを敷いて、
外周部には捨てコンと呼ばれる下地となるコンクリートを
深さ5cmほど流し込み、平らな面を作ります。

そして、基礎のコンクリートを流し込む前に
配筋作業を行います。

ベタ基礎の場合は、耐圧盤と呼ばれる床面が必要となり、
立ち上がり部分と一緒に鉄筋が組み込まれます。

いよいよ、基礎のコンクリートを打設します。

最初に耐圧盤、それがしっかり硬化すると立ち上がり。

コンクリートが水としっかり化学反応を起こして固まるように、
水分が逃げないように養生します。

養生しないと、夏場は急激に乾燥したり、
冬場は凍結して水分がなくなったり、
ひび割れの原因となります。

養生のあと、型枠を外すと、基礎の完成です。

建築基準法では、基礎の地盤面から立ち上がりの高さは
30cm以上となっています。

立ち上がりの高さがあると、
雨の跳ね返りや、地面からの湿気の影響を受けにくくなり、
木部の劣化、白アリの被害の低減などにつながります。

この高さが不足していることによるトラブルもあるそうなので
施工中には現場に足を運んで、いろいろとチェックしておくと
良いかもしれません。

○意外な出費?ライフライン整備にかかる費用や特殊仮設工事費目

例えば、購入した土地が畑だった場合は
ライフラインは未整備状態。

上水道を引っ張ってくる、
下水道は道路より高く...


など、場合によっては200万近くかかるケースもあります。

もう一つ、意外な出費は「特殊仮設工事」なる費目。

これは、周辺の道路が狭く、職人さんの車を駐車したり、
荷下ろししたりするスペースがない場合に生じるものです。

離れた場所に駐車場を借りたり、そこからの運搬をしたり、
ガードマンを立たせたりするなどといったことになると、
数十万円かかるケースもあるのです。

契約後に意外な出費で困らないように、
予め調べておきたいですね。

「家づくり」の道のり ~地盤調査~」

「家を建てるぞ!」


と「家づくり」がスタートし、着工してから...
どんな工事が行われているかご存じでしょうか?


今日からは、数回に分けて「家づくり」の現場が
どうやって進んでいくのかご紹介していきたいと思います。

 


木造軸組工法の場合、工事に着工するまでに
敷地調査や建物のプランニングを行ってから、
住宅の建築が始まります。

 

1.地盤調査と地盤改良・地盤補強工事

2.地縄張り・遣り方

3.地業工事

(掘り方・割栗石・砕石・転圧・防湿シート・捨てコンクリート)

4.基礎工事①

(基礎配筋)

5.基礎工事②

(基礎の底盤部分のコンクリート打設)

6.基礎工事③

(基礎の立ち上がり部分のコンクリート打設)

7.木工事

(土台敷き)

8.構造躯体

(建て方:柱、小屋組など、上棟まで)

9.屋根工事

(野地板・ルーフィング・屋根仕上げ材)

10.外壁工事①

(防水工事:透湿防水シート)

11.外壁工事②

(外壁仕上げ)

12.断熱工事

13.ベランダ防水工事

 


○ 地盤調査って、どんなことをしているの?

木造住宅でよく使われる方法に
「スウェーデン式サウンディング調査」があります。


先端がキリ状の器具に荷重をかけ、25cm下がるまでに
ハンドルを何回転させたかによって、地盤の強さを表します。
その値を、N値と呼びます。


深度10mまで測定することができます。

費用は比較的安価で、1か所を調査する場合2万円前後です。

通常は5か所を調査するので、5万円から10万円ほどです。

次に、ボーリング調査は最も基本的な地盤調査方法です。

正確な地盤調査ができる反面、かなり費用がかかるため、
中規模以上の建物を建てる場合はこの方法を使いますが、
一般の木造住宅ではほとんど使われません。

高台の場合は30万円前後、
低地の場合は80万円ほどになることもあるそうです。

調査方法は、先端にサンプラーを取り付けたロッドの上に
63.5kgの重りを76cm自然落下させて打撃します。

サンプラーを地面に30cmめり込ませるのに要する打撃数をN値といい
それによって地耐力がわかります。

同時にサンプラーで土を採取し、
砂質土なのか、粘性土なのかを調べることができます。

そして、表面波探査法です。

表面探査法は、地表から地中に向けて振動波を発信し、
地盤の硬さを調べる方法です。

硬い地盤ほど新藤派が速く伝達する性質を活用し、
振動波の反射時間によって、地盤が硬いか柔らかいかがわかります。

 


地盤調査の結果によっては改良の必要もある。

建築を依頼する会社が決まると、まずは地盤調査を行います。

地盤は建物を支える土台なので、どんな状態であるかの確認は
必要不可欠になってきます。

軟弱地盤がある場合は、地盤の改良工事を行います。

地盤改良には良好な地盤までの深さによって、

表層改良工法(軟弱地盤が2mくらいまでの場合)

柱状改良工法(軟弱地盤が2m以上8mまで)

鋼管杭工法(軟弱地盤が2m以上で深度30mくらいまで施工可能)

の3種類があり、軟弱地盤が浅いほど費用は安くつきます。


土地は、状態によっては地盤改良工事に
多額の費用がかかることがあります。

メリット、デメリットを知ったうえで購入するか、
事前によく調べることをお勧めします。

家に使われている素材

住宅を扱う会社として、


世界にある家って、どんな素材で出来ているんだろう?


と、今更ながら素朴な疑問が湧きました。

世界の住宅で、伝統的に利用されている素材は、


石・土・木


この、三つの素材からできているものがほとんどですよね。

日本で圧倒的に多いのは『木』
つまり、木造の家です。

私達の住む浜松市も、
天竜の杉・桧が全国的にも有名な地域です。


日本は海外に比べ、
樹木が豊富にあった事も一因ですが、
石も土も、豊富にあるのに
何故、『木』なのか。

それには理由がありました。

木の特性として、優れた機能である
『調湿機能』 があります。

もちろん、土にも調湿機能はありますが、
構造上、土壁の窓は小さくないます。

窓が小さいと、光を取り入れるのが
少し難しくなってしまいますよね。

その点、『木』は柱と梁を組み合わせて作るので、
窓も大きくとれ、明るい環境を手に入れる事ができます。

窓が大きいと、風も入れる事ができるので
調湿機能にも、ひと役買ってくれるわけです。

杉の柱一本で、600mm以上(ビール大瓶程度)
水分を吸収する能力がありますが、
六畳間ですと、柱が六本程度使われる事になるので
かなりの量になりますね。


しかも『木』は、木材になっても呼吸をしています。

その能力を最大限に生かすコツは、、、
育った通りに、その木を使う事です。


柱に使う場合は、木元を下にする。
梁に使う場合は、木の背を太陽が当たる上に向けるのが大原則。

『木』を継ぐ場合も同じで、
木元と木末を合わせて継ぎます。

※植物の導管をつなげるように

そもそも樹木たちは、自分から場所を移動する事はなく

(ガジュマルや、エクアドルの木は移動するそうですが、、)


樹木のほとんどは、芽を出した環境に合わせて育ちますので
材木になったとしても、その特性は健在です。

お風呂場や台所には、湿地で育った『木』
リビングには日当たりの良い尾根の木が適しています。

【地元の木は、地元で使え】と、伝えられてきたのも、
木の能力を生かし、最大限に住み心地の良い家を作る上で、
大切な知恵でもあるんだと、改めて気づかされました。

『木』は、蒸し暑い日本の夏に、相応しい素材です。


これから家を建てようとお考えの皆様に、
改めて、『木』の家の良さをお伝えしたいと思いました。


家づくりでお悩みの方や、
新築やリフォームをお考えの方に

これからも、寄り添える工務店でありたいと考えております。

お気軽に、弊社までご相談ください。

家づくりで最も圧縮すべきコストとは? ②

今日は、昨日の続き「圧縮すべきコスト」についてです。


○土地の日当たりの良さにこだわらない!


土地は、人気があるものほど値段が高く
値段が高い順に売れていきます。

一般的に日当たりが良い土地は人気があるため
日当たりが良い土地は全て
必然的に価格が高く設定されるようになっています。

ですが、日当たりが良い土地に建っている家を見みると...


南に大きな窓をたくさんつけているものの、
その全ての窓にカーテンを設置し、
一日中ずっと閉めっぱなしになっていることも・・・。

これは、外から丸見えになるからですね。
また、暑さや紫外線のキツさも原因の一つです。


これでは、せっかく日当たりが良い土地を買ったのに、
その良さを全て殺してしまいますね。


暗くて閉鎖的な家をつくってしまう典型的な例なのですが、
一方で、たとえ日当たりが悪そうな土地であったとしても、
設計の工夫1つで、明るくて開放的な家をつくることが出来るのも、
多くの方が知らない事実だったりします!

○土地の形の良さにこだわらない!

土地の価格は、形の良さにも左右されます。

もちろん、形がいい土地の方が
価格設定は高くされていますよね?

しかし、土地の形が良いことと
住みやすい家をつくることが出来ることとは
別の問題です。

土地の形が悪くても、設計によってそのデメリットを解消し、
かつ、その土地が持つメリットを活かすことで、
より住みやすい家をつくることが出来ます。

確かに、四角じゃない土地は、
決してパッと見の印象が良いわけではないし、
見ただけではイメージが湧きにくいと思います。

それゆえ、多くの方が敬遠しがちなのですが、
こういった土地は、その分価格設定が安くされており
人気がない分、より大胆に価格交渉も出来たりします。

また、焦って土地の契約をする必要もなく、
比較的ゆっくりと「家づくり」を進めることが出来る
というメリットを持っています。


○無駄に広い土地を買おうとしない!

なにも建っていない土地を見ると
ずいぶんと狭く感じてしまうものです。

それゆえ、多くの方がより広い土地を求めようとします。

ですが実際の所は、思っているよりも
遥かに大きな家をその土地に建てることが出来るものです。

例えば、50坪という広さがあれば、
充分平屋を建てることができるぐらいのゆとりがあるし、
どれだけ大きな平屋を建てようと思っても、
60坪もあれば充分だったりします。

また、土地の単価が高い地域を考えているのであれば
少しでも土地の面積を小さくすることが
土地価格圧縮には欠かせないポイントとなりますね。

仮に、50坪という広さを40坪まで縮めてもらったとしても、
わざわざ窮屈で住みにくい総二階建ての家にする必要はなく、
平屋に近い2階建ての家を充分建てることが出来ます。

加えて、土地の広さを最小限に抑えることは、
庭の工事費用を最小限に抑えることにもつながります。

そもそもの工事面積が小さければ、
その分工事費用がかからないわけです。


◎常識の真逆こそ成功のカギ!?

これら3つのことは、
世間の常識とは全て真逆のことばかりかもしれません。

ですが、土地価格を劇的に圧縮するためには、
以上の3つのことを、しっかりおさえた上で、
土地探しをしていただく必要があります。

常識にこだわり過ぎて、
無駄に土地にお金を使い過ぎないように
気を付けていただければと思います。

家づくりで最も圧縮すべきコストとは? ①

「家づくり」をスタートさせると
必ず資金計画を立てることから始まります。


「無理ではないはず!」
と思って高めの金額でローンを組んでしまうと
実際の返済が始まった時に
急な出費などで生活が圧迫されてしまう事も考えられます。

また、毎月の返済金額が7万円で抑えられるのと、
10万円も支払うようになるのとでは、
35年間という長い長い返済期間を合計すると、
1260万円も自由に使えるお金が違ってくることになります。


また、この3万円を毎月ただ貯めるだけじゃなく、
節税機能も兼ね備えた金融商品に預けていくとなれば、
その差はおそらくもっと開くことになるでしょう。

日本は、少子高齢化問題にともない
社会保険料や税金の負担は増え
年金の受給金額は減っていくでしょう。

それゆえ、確実に不足するであろう将来の資金を、
自分自身でしっかりと確保するためにも、
節税、運用を行いながら貯めていく必要があります。

だからこそ、一生も最も大きな買い物と言われる
「家」に関して、無駄のない計画が必要です。

○最小限の予算で家づくりをするための基礎知識


「家づくり」の予算を抑える=建築費用を最小限に抑える
と考えがちです。


もちろん、それはそれで大切なことの1つです。

ですが、家の費用を最小限に抑えることが出来たとしても、
考えるところは、それだけではありません。

「家づくり」の費用を最小限に抑えるためには、
土地にかける費用も圧縮しないといけないですし、
同時にまた庭にかける費用も圧縮しないといけません。

つまり、土地、家、庭、の3つ全てを
最小限の予算で手に入れるように
しなければいけないということです。


もちろん、やみくもに費用を圧縮したのでは、
住みにくかったり使いづらかったり、不便だったり...
してしまいますね。


それでは今後の暮らしに支障をきたしかねないので、
住みやすさや使いやすさ、利便性などを、
損なうことなく実現することを前提として考えていきましょう。


○土地予算を最小現に抑えるために知っておくべきこと


土地にかけるお金を最小限に抑えようと思うと、
まずは、知らず知らずの間に受け入れてしまっている
土地に関する常識や当たり前を
疑ってみることから始めなければいけません。


では、どんなポイントがあるのでしょうか...?

明日の(②へ続きます!)

なぜ浴室換気は重要なの?

家にとっての大敵である「湿気」。


窓の周りや風通りの悪い収納部分、そして大きな家具の後ろなどは
カビの生えやすい要注意な場所です。


では、家の中で最も水浸しになる「浴室」は
どうでしょうか?


○お風呂の換気扇が持つ大事な役割


仕事から帰ってきてホッと一息。
「ご飯」と並ぶ憩いの時間といえば、
「お風呂」ですよね。


では、お風呂でゆっくり湯船につかりながら天井を見上げた時、
必ずそこにあるものといえば...「換気扇」ですね。


24時間換気してくれる、この「換気扇」ですが
実は快適なバスタイムを
保つのにとても重要な役割があるんです。


○浴室換気が大切な理由


お風呂の換気の事を、「浴室換気」と言います。


浴室換気の重要性として、
以下のようなものがあげられます。


・カビの発生を抑えられる


浴室はカビの発生しやすい場所...。


換気扇をつけることで湿気のある空気を外に逃がし、
カビの発生を抑制する効果があります。


また、湿気を逃がすことで
お風呂場の湿気による家へのダメージも防ぐことができ、
結果的に木造住宅の寿命を長くすることにもつながります。


・臭いが残らず、いつでも清潔に使用できる


お風呂場は毎日掃除をしていても、
抜け毛や石鹸カスが排水溝にたまり、
臭いが発生してしまうことがあります。


その臭いも、換気扇を回すことで、
臭いが発生してもすぐに外に汚れた空気を
排出することができます。

○浴室換気は窓を閉めて行う


浴室のみならず計画換気全体に言える事ですが、
計画換気は「窓を閉めた状態で行う」ことが基本です。


窓を開けて喚起を行ってしまうと、
計画外の所から空気が出入りしてしまうため、
空気が部屋全体を循環しなかったり、
花粉などの外部の物質を室内に取り込んで
しまったりする可能性があります。


計画換気を行う場合は、
フィルターの付いた換気システムを通じて
行うようにしましょう。


清潔で温かい浴室空間実現のため
換気扇の正しい使い方を覚えておきましょう

平屋に広い土地なんて必要ない!?

現在人気の「平屋」の住宅ですが
平屋を建てる際には、広い土地が必要になるイメージがあります。


ですが、一体どの程度の土地が
必要になるのでしょうか?

家が建っていない土地だけを見ると、
自分が持っていたイメージよりも
遥かに狭く小さく感じてしまったことはありませんか?


そして、そう感じてしまったことにより、
自分たちは2階建しか建てることが出来ないと
決めつけてしまっていたり、

あるいは、平屋が建てたい方などは
もっと広い土地を探そうとしてしまっていませんか?


しかし、実際に土地に合わせて設計してみると、
狭い狭いと思い込んでいた土地にも、
イメージよりも大きな家を建てることが出来
思った以上に土地に余白が出来たりします。

例えば、平屋を建てようと思えば、
「最低でも80坪ぐらい?出来れば100坪ぐらい。」


とお考えの方も多くいらっしゃいます。


また、土地のプロである不動産屋さんからも言われ、
建築のプロである住宅会社の方からまで言われたとしたら、
確実にそのように思い込んでしまいますよね?


しかし、実際には、
50坪という広さがあれば平屋を建てることが出来るし、
土地の条件によったら
40坪代の土地でも充分平屋を建てることが出来ます。

もし、住みたいと思うエリアに
50坪の土地があったとします...。


そして、その地域では、
1階だけで土地の広さの60%までつくっていいと、
建築基準法で決まっているとします。


となると、その土地には、
最大で30坪という広さの平屋を建てることが出来ます。


これを前提として、
車をとめるスペースがどれだけ必要になるのか?
など、その土地が持つ条件を考慮しながら
間取りを考えていきます。


もし、車が2台でいいのだとしたら、
2台分の駐車場だけ確保して、
残りの全てを家に使ってみたり


必要な車の台数が3台だとしたら、
3台分の駐車場だけ確保して、
残りの全てを家に使うこともできますね。

もちろん、30坪という面積を超えない範囲で、です。


とはいえ、仮に1階だけで30坪とれるとしても、
平屋よりも2階建にした方が、
全ての部屋に採光とプライバシーの両方が確保しやすいとしたら、
無理矢理、平屋にするというのもまた間違った考え方なので、
一概に平屋がいいというわけでもありません。


実に多くの方が、更地の土地を見た時、
どうしても狭く小さく感じてしまうことから、
当たり前のように2階建ありきで家を考えます。

もしくは、
もっともっと広い土地を探し求めたり...。


ですが、必ずしもそんなことを考える必要はないということです。

土地に不必要な余白をたくさんつくってしまえば、
その工事費用が余分に掛かったり、
後々、その維持管理に四苦八苦してしまうこと可能性もあります。


また、無駄に広い土地を買ってしまえば、
工事費用や維持管理だけじゃなく、
生涯払い続ける固定資産税をも
余分に支払わなければいけなくなります。


ご家庭によっては
どうしても広さが必要だったり
庭を作りたいと思っていらっしゃることもあるでしょう。


何が正解というワケではありませんが
実際に家を建てる住宅会社に見てもらい
そこで建てられる家を知った上で、
土地を決めるようにすると安心ですね。

子供の生活に合った土地とは?

先日車を走らせていると
売り出し中になっている土地を見かけました。

土地探しは、「家づくり」を始めた時に
最も頭を悩ませるポイントの一つです。


「通勤に便利な場所がいい」

「転校させたくない」

「商業施設や病院の近くにしたい」


などなど、色々なご希望があると思いますが

今回は、そんな土地探しに関係するお話です。

土地探しと小学校・中学校の通学路


通学路で友達とおしゃべりしながら帰ったり、
通学路沿いに生えている草花で遊んだりと、
小学校時代の思い出として通学路でのエピソードを
鮮明に覚えている方は多いものです。

中学・高校時代は自転車通学の方も増え、
行動範囲が広がったことで、
世界が広く見えるようになった方も多いでしょう。


毎日通う道だから、
大人になっても通学路の思い出は
たくさん残っていますよね。


お子さんは家を建てた地域で成長していきます。


つまり、最も家づくりの恩恵と影響を受けるのは、
お子さんということになります。

お子さんにとって良いと思う土地に
家を建てたい親御さんは多いものですが、
特に土地選びの段階で、
お子さんの生活に大きな影響を及ぼすのが
「通学」の問題です。

子供の通学、どれくらい重視する?


■ 通学を重視する方の意見


「学校に近い土地」を第一条件にする方もいらっしゃるほど、
通学路を重視して土地を探される方は多いです。


その理由としては...

通学中の事故が心配
長距離の通学をさせるのはかわいそう


などの意見があります。


確かに、これから小学校入学というお子さんですと、
小学校・中学校の負担を減らしてあげたいですよね。


■ 通学は重視しない方の意見


一方、通学は重視しない方の声としては


子供の通学は一時的なもの
家づくりの満足度を下げてまで通学路にこだわるよりも
土地の利便性や建物を重視
子どもが成長して通学路を利用しなくなった後のことも考えたい


という意見があります。


通学のある時期よりも、
その後の期間の方が長いわけですから、
これもまたもっともな意見と言えそうです。


通学路にこだわりすぎることで
ベストな土地が見つからなくなる可能性は
頭に入れておきましょう。

土地探しにおける「学区」の問題


何らかの事情で、
家を建てたい学区が決まっているという方も
しばしばいらっしゃいます。

もともと、土地選びで
100点満点の土地が出ることは先ずありません。


土地選びの条件に優先順位をつけて、
優先度の低いものについては
柔軟に判断することが大切です。

子供の目線で選ぶ、注文住宅の土地


長い通学路は親にとっては心配でも、
お子さん自身にとっては
登下校路が毎日の楽しみになる場合もあるので、
一概には悪いとは言えません。


交通事故を防ぐ上では、
通学路の長さよりも近辺の歩道の有無や、
信号の状況等設備が整っているかを
確認することが大切です。

候補の土地が決まったら、


子どもたちの通学の様子
朝・昼・夜の周辺環境の様子
を見ておくと安心です。


思い通りに進まず苦労することも多い、土地探し。


大切なのは...


優先順位を決め
下調べ(周辺環境や商業施設)
決断力です!


弊社では、土地探しについてもご相談を承っておりますので
何かご不安な点などございましたら
お気軽にご相談ください。

壁紙・塗り壁のすすめ②

昨日に引き続き、建築工房手ごころがコンセプトにしている、
「本物の自然素材の家」の中で、
お客様にご好評いただいている、
塗り壁について紹介していこうと思います。


・珊瑚の塗り壁


実は、私たちが暮らす日本の風土には、
湿度調節をしてくれる塗り壁が適しているんです。


先人の知恵ですね。


ダニやカビからも家と住む人を守ってくれます。


また、サンゴは多孔質で
ホルムアルデヒドなどの化学物質を吸着・分解し
更に「呼吸する」ことで
浄化された空気を空間に出してくれるのです。

また、カルシウム・マグネシウムなどのミネラル分が豊冨なため
健康食品として製品化されており、安全性も折り紙つきです。

木材との相性も良く
清潔感溢れる真っ白な色合いは、
部屋を明かるくしてくれます。


刷毛による陰影がとても素敵なんです。

・ヘルシーカラー


最後は、ヘルシーカラーです。


その主成分である天然ミネラル分は
呼吸をするように湿気を吸ったり吐いたりします。

また、良質な珪藻土もふんだんに配合していますので、
有害物質や臭いの元になる物質を吸着し、
無害・無臭にしてくれます。


ヘルシーカラーは、いつでも人知れず
お部屋を快適に保とうとしてくれるんですね。

また、ヘルシーカラーの嬉しいポイントに
24色のカラーから選べる点があります!


濁りのないフレッシュなカラー
自然な安らぎを感じさせるアースカラー
素敵な調度品にもよく似合うモダンなカラー


などなど...


24色が、左官職人の腕から紡ぎ出される
ユニークなパターンと融合することで、
他にはない、唯一無二の素敵で安心な空間を作り上げます。

昔にはなかった様々な技術で
現在は多くの人が快適さや便利さを手に入れています。

ですがその反面、
自然に囲まれて生きてきた昔の人にはなかった
様々な病が現代人を蝕んでいるのも事実でしょう。

自然環境を身の回りに取り戻すのは難しくても、
長い時間過ごす空間を
自然に近い形にしてあげることは可能です。


「自然素材の話を詳しく知りたい!」
という方は、お気軽にご相談ください。

また、実際に自然素材にこだわって建てられてた家を
ご体感いただくことが一番と思います。

弊社で建てられたお客様に、家を見せていただく事もできます。
お気軽にご相談ください。

壁紙・塗り壁のすすめ①

さて、建築工房手ごころ では
「本物の自然素材の家」をコンセプトの一つに掲げて
「家づくり」を行っております。


そのため、お客様には...

「家族の健康を大切にしたい」

「ナチュラルな雰囲気の家にしたい」


という方はもちろん


「自然素材の壁紙が気になる」

「塗り壁が素敵!」


という方も多くいらっしゃいます。

無垢の床板や天井はもちろんですが
壁紙(塗り壁)も人気の一つなんです。


そこで今回は、壁紙と塗り壁のついて
2回にわたり、ご紹介したいと思います。


・自然素材の壁紙

現在の建てられている家の壁紙のほとんどは
ビニールクロスです。


ビニールクロスのメリットは...

比較的安価
豊富な種類
汚れが取れやすい


という点でしょう。

特に、沢山のカラーや柄から
好きなものを選ぶというのは
誰であってもワクワクしてきますね。


ですが、大きな欠点として...

呼吸をしない
接着剤を使用する
傷がつきやすい


という点が挙げられます。


ビニールクロスは、
その名の通り素材がビニールなので
通気性がなく、部屋に湿気がこもりやすい
性質があります。


さらに、接着剤や材料に含まれる成分が
シックハウス症候群の原因になる可能性があるため
アレルギー対策には向かない建材という話は有名です。


そこで 建築工房手ごころ では、呼吸をする

「自然素材の壁紙」を使用!


呼吸とは、調湿機能のことで
通気性の良さや消臭効果も期待できます。


また、使用する糊にもこだわっており
こちらも壁紙と同じく自然素材のものを使用しています。


白以外にも、カラーのものを上手使って
アクセント壁にするのもおしゃれです。

次回は、塗り壁についてお話ししようと思います。

新築する時期っていつがいい? ②

「夢の新築一戸建て、子どもが〇歳までに建てるぞ!」

「友達や親せきに立ち寄ってもらっても恥ずかしくない、
 素敵な家が欲しい!」

「様々な手続きや打ち合わせを経て、やっと完成!」


でも、完成する時期によっては意外と困ることも...


新たな暮らしで必要な物の購入時期、
職場・学校への通勤・通学、はたまた転校
寒さや暑さ、梅雨などの季節的なもの、


どんなことを知っておけばよいのでしょうか。


:お子さん(0~6歳)がいるケース

例えば、「ご夫婦共働きで、0から6歳のお子さんがいらっしゃる場合」
について考えてみましょう。

このお子さんは、もうすでに保育園か幼稚園に入っているか、
奥さんが育休中だとすれば、
どこに入園しようか検討しているところでしょう。


一番気になるのは、
園への送り迎えと通勤にどのくらい時間がかかるか
ではないでしょうか。


やはり、園は自宅に近いか、どちらかの職場に近い方が
何かあった場合にもすぐにお迎えに行けるし、
通勤にかかる時間のロスも少なくて済むようです。


(ただし、職場に近い園にすると、小学校入学時に
知っているお友達が少ないorいない、ということも。)

最近の保育園、幼稚園探しは、
どんどん時期が早まっています。

園の方針や遊具などの環境、行事など、
全く選ぶ余地がなかった、という話も耳にします。

新築工事完成時期を検討できるのであれば
新築場所か職場に近い園を時間的余裕をもって探せること、
育休中明けや4月になる前に完成し、入園or転園できること、
など、念頭において家づくりをされたほうが、
無理が少ないのではないでしょうか。


そして、次に考えておかなくてはいけないのが、

「第2子をいつ授かるのかわからない」
ということです。


子どもは授かりものといいますが、
ご夫婦共働きでローンの支払いができるという前提で
ローンの支払いがスタートしたとします。


固定資産税や住宅取得税の支払いも容赦なくやってきます。


そんな矢先、
妊娠・出産は計画的にと思っていたけれど、
ちょっと早めに第2子を授かることができたら
どうなるのでしょうか。


「嬉しいことだけれど、我が家の家計大丈夫?」


となった場合、

生活をどう組みなおしていきますか?

例えば...

「習い事は辞めないと...」

「学資保険や、自分の生命保険の支払いも、貯金もピンチ。」

「まずは食費を削ろう。安い食材は心配だけどしょうがない。」

「車は売ろう!任意保険も高いし...」


...新築時期、と簡単に言っても、
家族がいて、お子さんがいれば、
様々なことを想定しておかなくてはいけません。

全てのことには限りがあります。


使える時間、使えるお金、家事を含めての仕事量などなど。


また完成時期も、施工会社によっては、
既にご契約済みの方が多く
なかなか着工できないこともありますので
実際に状況を聞いてみる必要があります。


未経験では想像が難しいこともあります。

ご心配な点は、お気軽にご相談ください

新築する時期っていつがいい?①

家を建てたい!と思っても、

もちろん、すぐに建つわけではありません。

プランニングを経て契約し、完成するまで約9カ月。


着工してから約5カ月で完成します。

また、「着工待ち」があれば
数カ月完成が延びることもあります。


それでは、家を建てるのに最適な時期はあるのでしょうか。

今回は、様々な状況別でのおすすめの時期をご紹介します。


:ご夫婦のみ

昔から、家は冬に建てたほうが良い
と言われているそうです。


冬場は晴れていて木材が雨に濡れにくいことや、
大工さんたちにとって余裕のある時期だったということも。


ただ、現在は在来工法では1日で屋根まで造ってしまうので、
ほぼ問題なしと言ってもよいでしょう。


契約してから9カ月後に引越し休みがとれるか、
仕事の繁忙期に重なっていないか等、
お施主様個人のスケジュールを参考に
完成時期を検討してみましょう。

:ご夫婦(奥様がご妊娠中とすると・・・)


12月前後・・・プランニング(奥様妊娠後期)


2月頃・・・契約(奥様出産)


4月頃・・・地鎮祭(赤ちゃんは生後2か月なので、外にも出られる。)


5月頃・・・着工


8月頃・・・竣工・お引渡し(赤ちゃん生後6か月)

お施主様の「赤ちゃん連れ引越し」のお話では、
夏場の引越しがお勧めのようです。


人が住んでいなかった家は乾燥しています。


引越しでかなりほこりもたつので、
冬場に引越しをした時は、
子どもが気管支炎や喘息に罹患する可能性も。

比べて夏場は、

寒さや乾燥で風邪をひく心配は少なくなります。

家によっては、内装のクロスの接着剤のにおいがきつく、
数日間窓を開けて換気し、やっと入居できたという事も。

引越が完了したら、
それまでの環境と同じというわけではないので、要注意です。


次回は、お子さん(0~6歳)がいるケース
学童期のお子さんがいるケースについてご紹介します。

泥棒が狙いたいと思わない家

「昔の家は玄関の鍵なんてかけなかった」

近所にどんな人が住んでいるのかをしっかり把握していた時代は、
そんな状態が当たり前だったとたびたび耳にすることがあります。

では、現在の「家づくり」において
必要な防犯とは、一体どのようなものでしょうか?
必要な防犯とは?


時代の経過と共に
地域のコミュニティが希薄になってしまった現在では、
昔ながらの
人の目による防犯は難しいのではないでしょうか?


それゆえ、毎日を安心して過ごしていくようにするためにも、
昔に比べて、防犯対策を自分自身で万全にしておくことが、
「家づくり」では欠かせない要素となります。

よくある一軒家を思い浮かべてみてください...

その家は、1階の日当たりが良い場所に大きな窓がありますね。

そこは、間違いなくリビングです。


裏に回って目線の高さに窓があれば、そこはキッチンです。


さらに、キッチンから近い場所にある小さな窓は、
トイレや洗面そしてお風呂に通じているでしょう。


丁寧に格子まで付けてくれていれば100%確定です。

2階はベランダに面していくつか窓があり、
そのうちのどれかが主寝室で、あとは子供部屋ですね。


そして、部屋とは高さがそろわない窓があれば、
そこが間違いなく階段というわけです。

いくら、敷地がブロック塀やフェンスに囲まれているとはいえ、
外から窓を見ただけで、簡単にある程度間取りが
分かってしまうものです。

これは、本当に安心して暮らしていくことが出来る
家なのでしょうか?

意外と思い付かない防犯対策

では、一体どのような防犯対策が考えられるでしょうか?


まずは、施錠ですね。


施錠忘れによる家屋の浸入窃盗被害は
とても多いそうです。

そして、窓を割ってからの侵入です。

他の防犯には...

● 窓には防犯フィルム、警報ブザーなどの設置
● 住所が分かるものと、家の鍵を一緒に持ち歩かない
● 家族以外の人間が使用したことのある賃貸住宅や中古住宅は、
  鍵が交換されていることを必ず確認
● 補助錠を設置する


このように、いくつかのアイデアは出てきます。


しかし、1つだけ意外と思い浮かばないアイデアがあります。


それは、そもそも"家の形を見直す"ということです。


家に浸入する場合...
まずは捕まらないように、死角の多い家であることが重要のようです。


つまり、侵入しやすい家と浸入しにくい家があるわけですね。

例えば、リビングの窓を小さくすることも一つです。

そうすれば、家の間取りが想像できにくくなり
防犯につながります。

もちろん、その分窓がなくなるというわけではなく、
別の形で窓をつくることによって、
光や風の通り道はしっかりと確保しています。


大きな窓を外壁から無くしてしまえば
敷地のブロックや植栽などによって、
外からの視線を遮断する必要もなくなります。


また、外壁がそのまま塀の役割までも同時に果たしてくれるため、
外構コストを大幅にカットしてくれますね。

「家づくり」において
防犯がしっかりしているかもとても重要なポイントです。


土地や周りの環境に合わせた
「家づくり」が必要ですね。


気になる方は、お気軽にご相談ください。

メートル?尺?単位の謎

メートル?尺?単位の謎

現在、一般的に使われている寸法は
メートル法と呼ばれるものです。

これは法律でも義務つけられており、
取引上の計量には国際基準である
メートル法を用いることとされています。

そのため建築業界も図面上の
寸法や面積の表記はすべてメートル法となっています。

部屋の広さは◯㎡などよく見られると思います。

ですが実際の建築現場に行くと、
職人の方たちが
「いっすんごぶ」や
「さんじゃくごすん」など
「寸」「尺」「間」といった単位を使われています。

この「寸」「尺」「間」は
かつての日本独自の単位で尺貫法と呼ばれています。

なぜ昔の単位が使われているのでしょうか?

それは人の体にフィットするような
柔軟性が秘められているからです。

起源から見てみるとその秘密がわかります。

メートル法の起源は1791年に、
地球の北極点から赤道までの子午線弧長の
「1000万分の1」として定義されています。

つまりメートル法は地球を基準とした単位だったのです。

それに対し、尺貫法は人の体を基準とした単位です。

1寸は手を広げたときの親指と中指の先の長さ、

1尺は肘から手首の間にある尺骨と呼ばれる骨の長さ、

1間は人の身長を基準としています。

こちらは諸説ありますので気になった方は調べてみてください。


この人の体を基準とした尺貫法の最もわかりやすい例が畳です。

畳の単位は、1畳(いちじょう)と呼ばれ
この畳という単位は縦6尺、横3尺となっています。

古来より「立って半畳、寝て1畳」と言われており、
このサイズが人間の動きに最低限必要な寸法と言われています。

この畳の横幅の3尺が家作りの基準となっています。

3尺はメートル法に変えると910mmです。

家の設計図を見るとこの3尺を基準として
作られていることが多いです。

柱と柱の間の長さ、部屋の間取りなどが
この3尺の倍数になっていることが多いです。

また、浴槽(ユニットバス)やトイレ、
キッチンなどの設備や機器も3尺(910mm)に
収まるように作られていることが多く、
効率よく配置されるようになっています。

また、建材と呼ばれる家を建てるために
必要な材料も尺貫法であるものが多く、
メートル法での建材より多く流通しているため、
建材にかかる材料費をメートル法での建材より
低く抑えられるといった利点もあります。

そんな建築業界以外では馴染みが無かった尺貫法ですが、
今お住まいの家も尺貫法を基準としているかもしれません。

気になる方は家のいろんな箇所を測ってみてください。

費用・土地・間取りに関する知識 ④

4.家を持つことで発生するその他の費用


毎月、積み立てをしておくべき費用があります。


それが修繕費です。

修繕は義務ではありませんが、
家を長持ちさせるためにとても大事なポイントです。

長く快適に暮らすためには、
リフォームも必要となって来るかもしれません。

また、後々庭やカーポートなどを整備しようとお考えなら
外構費用にまとまった資金が必要になります。

そして、しっかり頭に入れておきたいのが
固定資産税、都市計画税などの税金。

これらは土地や家の建て方により差が出ますので、
家を建てるならここ、と土地の目星をつけた時に
不動産業者に教えてもらってください。

「家を建てたらあとはローンを返すだけ...。」

ではないのです。

全てまとめて考えると、
月々の支払いにプラスして貯めておく必要があります。

しっかりと家のローン以外に必要な費用も
理解しておきましょう。

家族が幸せになる為の家で、
家族の暮らしが圧迫されては元も子もありません。


ローンの支払い以外に必要な経費を、
余裕をもって見こんでおくと安心ですね。

費用・土地・間取りに関する知識 ③

3.家そのもの、間取りなど


家を建てるには、「資金面」「土地」と並んで
大事な「家そのもの」についても
十分に知っておく必要があります。

家と言っても、外観・内観から構成される「イメージ」
暮らしをどう快適にするかという「間取りその他」
があります。


家そのものについては、ハウスメーカーや工務店開催の
モデルルームや完成見学会などで知ることができます。

雑誌やネットで得られる情報は、
あくまでもイメージ部分のみで
実際の使い勝手や、暮らし心地、使用されている素材の
手触りなどは分かりません。

じっくりと多くの物件を見て回りましょう。

多くの物件を見て、実際に家の中を歩き回り、
キッチン周りやバスルーム、洗面台、床材など
素材に触れてみてください。

自分たちだったらどう暮らすのか、という想像力も必要です。

また、気に入ったものは写真に収めて、
実際にプランニングの際に
それらの写真がとても役に立ちます。

この場合は、情報誌やネットのものも◎


好みのものを伝えることは、
言葉では非常に難しいものです。

好みの建物、好みの食器や雑貨、好みの家具など、
「家を建てるならこんな感じにしたい!」


と思うものをできるだけ多く
写真に収めておいてください。

抽象的な言葉では伝わらないものが、
それらの写真で伝えやすくなります。

費用・土地・間取りに関する知識 ②

2.土地

土地を価格面で評価する項目はいくつかあります。


固定資産税などの基となる【路線価】

これから土地を手放そうとする人・
家を建てようとする人たちの需要とバランスによって決まる【実勢価格】
また土地取引の価格が適正出会うよう国が毎年発表する【地価公示】

があります。

家は数十年すればその【資産価値】を失います。


残るのは土地の価値だけです。


そのため、「資産としての家を建てたい」という方は、
長年その土地の価格が下がりにくいエリアを探し出し、
そこに土地を用意すべきでしょう。


ですが、その土地が実際に住みやすいのかどうかは
そのご家庭の状況次第です。

「子供がのびのび育つようあの学校区に住みたい」
「セカンドライフの家づくりなので
徒歩圏内にスーパーや病院があればいいな」

「まだまだ元気だし通勤も苦にならないので、
郊外で思い切り広い庭でBBQがしたい」

土地選びは、その後の暮らし方を左右する
最大のポイントの一つと言っても過言ではありません。

価格だけではなく、ご家庭に合った
価値のある土地を探すことが
大事なのではないでしょうか。

家を建てるには、その台座となる土地が不可欠。

周囲の環境を考えずに土地を購入してしまうと、
後々の生活に不便をきたします。

土地の金銭的な価値というよりも、
これからの生活を思い描いたうえでの土地選びをお勧めします。

費用・土地・間取りに関する知識 ①

さて、家を建てるにも
正直何から始めればいいのか分からないという方も
多くいらっしゃると思います。


家を建てるには、予算、土地、家(間取りを含め)
家を持つことに関わる各種費用など
様々な側面から考える必要があります。

そこで今日から

それらの4つのポイントを取り上げてみたいと思います(o^―^o)

1.予算その他の資金面

家を建てるには、一番の障壁ともなりうる「予算」の問題。

「自分たちにはどれだけの借り入れができるのだろうか」

ということがある程度分かっていれば、
長期的な視野で家を建てることを
考えている場合でも有利です。


目安として、

・年収350万円の場合、返済率上限は30% 約2000万円

・年収500万円の場合、返済率上限は35% 約3500万円

のようになります。


返済率とは、年収に対する年か何返済額の割合を指します。


返済年は通常35年。


もちろん頭金を用意できていれば
その分月々の返済が軽くなったり、
借入期間を短くすることで
支払う金利総額分を抑えることができる
などのメリットがあります。


頭金は準備するに越したことはありません。


一方で、今後の借り入れに支障をきたす状況を
作り出していないかを把握しておく必要があります。


通信料金支払い滞納から
いわゆる「ブラックリスト入り」し、
ローンが組めない人が出てきています。


通話料と一緒に、スマートフォンの
購入代金を分割支払いにしていませんか?


携帯電話使用料金とその購入代金を
同時に毎月支払っている方は注意してください。


引き落としができない=
スマホ本体の分割払いに対して支払いができなかった
として、信用情報に傷が付いてしまうのです。


小さな買い物だからと思っても
しっかりと忘れずに支払いはしましょう。


家を建てるには、
それまでのお金の管理状況が大切になるんですね。

その違いわかりますか?

皆様、こんにちは。

在宅での仕事が増え、家で過ごす事が多くなった昨今。

家での暮らし方、過ごし方を見直した DIY も増えているそうですね。

現場や作業場の廃材を、譲ってほしいという人が増えているように感じます。


さて、今回はベランダやバルコニー、

テラスに関しての記事を、お届けいたします。

ベランダ・バルコニー・テラス、

その違いをご存じでしたか?

■ベランダ
→屋根のある、2階以上の張り出し部分

■バルコニー
→屋根のない、2階以上の張り出し部分

■テラス
→掃き出し窓などの前に作っている床・スペース

大きな違いは、屋根と床にあります。


屋根があるか、ないかだけではなく、

屋根や床がどうなっているかや、

構造によっても呼び方が違います。

・ベランダで重要なのは、屋根がかかっている事

・バルコニーは室外に張り出した手すり付きのスペースがある事

・テラスはフランス語が語源で、「盛土」を指しており、

 地面よりも1段高い、リビングの掃き出し窓から外に繋がった部分。

 ※建物から突き出した台上のスペース


マンションであれば上下階が同じ間取りがほとんどなので

屋根のあるベランダが多いです。


ベランダという名称、少し古い感じがするかもしれませんが

一番高級感があるのが、実は『ベランダ』なんです。


実は海外では、高級リゾートホテルなどのラウンジや室外に

あえて 『ベランダ』 という名称をつけている事が多い事実を知ると、

少し、驚きですね。


日本では、『バルコニー』や『テラス』の方が

高級感あっていいよね・・・なんて人が断然多いのですが、

それぞれの生活のスタイルや、過ごし方、

これから家を建てるという方や、

物件を探すために間取りを見るという方は

この違いを念頭に置いておくと、

家探しや家造りにも違いが出てくるかもしれませんね。


家づくりでお悩みの方や、

新築やリフォームをお考えの方に

これからも、寄り添える工務店でありたいと考えております。

お気軽に、弊社までご相談ください。

「家づくり」をする時に知っておきたいお金の知識

今日は、誰もが気になる『お金』についてです。


将来に向けてお金を貯めていくためは、
しっかり働いて収入を増やすことはもちろんですが
無駄な支出を抑えることと、
支出するものに優先順位をつけることが大切です。


また、しっかりと貯蓄していくためには、
どのような方法を選択するのか?
ということも、同時に大切になってきます。


多くの方が、貯蓄と言えば、"銀行"が頭に浮かぶと思います。


しかしながら、
貯蓄の王道とも呼べるべきこの選択肢は、
果たして本当に、正しい手段なのでしょうか?


銀行でお金は増えるのか??


確かに、銀行にお金を預けておけば、
お金が減ることはありません。


それゆえ、単なる貯蓄として考えれば
決して間違った選択肢ではありません。

しかし、残念ながら現実を言えば、
銀行の普通預金にお金を預けていても
お金は全くと言っていいほど増えないのが現実です。


また、普通預金よりは金利が高い定期預金に預けていても、
ほぼ変わらず、お金は増えないですね。

むしろ、時間外でお金を下ろそうものなら、
手数料を取られることになるため、
預けているお金や、ATMの使い方によっては、
増えるどころか、減っていっている方もいるはずです。


それゆえ、貯蓄として回せる原資を
全て銀行に預けておくというのは、
あまり賢明な選択肢ではないと言えます。


貯蓄型の生命保険はどうなのか?


そして、もう1つ多くの方が貯蓄性に期待してお金を預けているのが、
生命保険ではないでしょうか?

保険は中長期で見れば保険会社からの提案通り、
貯まるだけじゃなくお金は増えます。


しかし、覚えておかないといけないのは、
満期保険金や契約返戻金には、税金がかかるということです。


自分自身が受取人の時には所得税と住民税が、
自分以外の人が受取人の時は贈与税がかかってきます。


それゆえ、保険に加入する時には、
この税金がかかるということも考慮した上で、
加入するようにしなければいけません。


とりわけ、贈与税に関しては、
日本の税金の中で最も高い税率となっているため
受取人が自分とは異なる学資保険や養老保険などの
商品に加入する時には、注意しましょう。


銀行よりも保険よりも優先して加入すべき金融商品


お金を貯めながら増やすためには、
ただ単に増えるかどうかだけじゃなく、
税制面のことも考えながら加入する必要があります。


間違いなく、銀行にお金を預けるよりも、
そして貯蓄型の保険商品を掛けるよりも、
優先して掛けるべき商品があることをご存知でしょうか?


その商品は、一旦加入すると、
60歳までお金を下ろすことが出来ない年金なのですが、
預けたお金を受け取る時、一切税金がかかりません。


では、肝心のこの商品とは?


ご存じの方も多いでしょう。  確定拠出年金ですね。


この年金は、預けたお金をどのように運用するかを
自分自身で決めることが出来、
途中で運用方法を変更することも出来ます。


また、運用によって増えたお金にも一切税金がかかりません。
(通常20.315%の税金がかかります)


更に、毎月23,000円を上限として加入出来るのですが、
掛けたお金は、全額所得控除の対象となります。


もし、夫婦2人ともこの金融商品に加入し、
2人とも23,000円ずつ掛けたとして(年間で552,000円の貯蓄となります)
2人とも所得税も住民税もが10%ずつだとしたら...

2人で年間約11万円も税金が安くなるということになります


つまり、貯蓄と節税とを合わせると合計約66万円の貯金が
出来ていっているということになります。


銀行に年間55万円のお金を預けていたとしても、
約20%である11万円もお金が増えることはありませんね。

これから先の混沌とした時代を豊かに生き抜いていくためにも、
住宅ローンをはじめとしてこういった金融商品に対する知識を、
しっかりと付けていくと安心です。

注文住宅のファサード

今日は、家の『ファサード』について...

ファサードとは、建物の正面からの外観を表す言葉です。

フランス語で顔を意味するファサード:facadeが語源で

つまり、家の顔を意味しています。

顔の場合、眉毛を整えたり肌をお手入れしたりすると

見た目が整って良い印象を与えます。

ファサードも家の顔ですから

街に馴染むように外観を整えたり

外構を整えたりすることによって

見た目の印象が良くなります。


人の顔を見るとその人の人物像が何となく想像できるように、

家の顔を見るとどんなご家族が住んでいるのか

意外と想像できるものですよ。

建物の機能性だけでなく、

見た目も素敵な家づくりをしたいですね。


●ファサードを設計するときのポイント

■ 住宅のシルエットを考慮する

人がファッションを決めるときには

洋服を着たときのシルエットを意識しますよね。

自分に合うシルエットの服を着れば、

より美しく魅せることができます。

家も同じで、

建てる時にシルエットを考えることが大切です。

建物のシルエットに大きく影響するのが屋根の形です。

極端な例を挙げれば、一般的な三角形の切妻屋根、

それとは反対に真ん中が凹んでいるバタフライ屋根では

印象が大きく異なります。

その他の屋根が平らな陸屋根など、

最近流行の片流れ屋根など、

屋根の形状で家の印象は大きく変わります。

また、土地の形でもある程度の建物の形は決まってきます。

変形地や狭小地の場合、あえてその土地の形を生かした

デザインも良いでしょう。

■ 時刻による変化を意識する

昼間は周りが明るく、外観の美しさがそのまま反映されます。

夜になると暗くなるので外観の細部は見えづらくなりますが、

その代わり、光りの演出で違う顔を見せることができます。

エントランスの光り、部屋から漏れる光で、

家を美しく演出することができますね。


●設計され尽くしたファサードの家なら...

ファサードはもちろん、

外見も内面も充実した家をご提案しています。

これからの暮らしを考えた「家づくり」なら

お気軽に弊社にご相談くださいm(__)m

ダニからマイホームを守ろう

暑いですね〜!

連日、雨が降っている浜松ですが、
昨日セミが鳴いてました。

そろそろ梅雨明けですかね?



最近の住宅は気密性が高いため、
一年中、快適な温度を容易に保ってくれます。

しかし!

どんなに性能の良い住宅でも
きちんとお手入れしなければ
その良さも半減してしまいます。

快適な住宅は、実はダニにとっても快適な状態に
なっているかもしれません・・・

ちょっと怖いですね((+_+))

今回は、この目に見えないダニを
対策する方法を考えていきましょう!

ダニのフンや屍骸は
アレルギー症状などを引き起こす原因にもなります。

ダニの住処となりがちな寝具。

布団は天日干しが有効です。
夏は熱がこもりやすいので、
片面1時間をめやすに
裏表まんべんなく日に当てます。

干した後は、掃除機をかけておくと
布団に残ったダニの死骸を取り除けます。

マットレスなど、外に干せない場合は
布団乾燥機などを活用するのもよいでしょう。

また、クローゼットや押し入れの中も注意!

クローゼットやタンスに入れっぱなしの衣類は
年に1~2回、風をあてて湿気をとる「虫干し」を。

虫干しのタイミングは、2~3日晴天が続き、
空気が乾燥している10~14時の間。
風通しのよい日陰で2~3時間干しましょう。

特にたまにしか着ない礼服などはカビにも注意!
しっかりチェックしておきましょう。

この時期はクローゼットや押し入れの扉も
出来る限り開けて換気しましょう。
あと防湿材を入れておくのも有効です。
防湿剤は衣類の下のほうに設置しましょう。


ダニが好む環境は湿度70%以上の環境。
この湿度になってしまうと
たちまちダニの住処になる可能性が!

まずはエアコンの除湿機能などを利用して、
室内の湿度を60%以下に保ちましょう。

これだけでダニの繁殖を防ぐことができます。

それから掃除機がけです。

掃除機のパワーを強にして、
1㎡あたり約5分かけ、
ダニやダニの栄養源であるホコリを
丁寧に取り除きましょう。

ですが、掃除機をかけることで、
一部は室内に舞い上がってしまいます。

掃除機をかけた後は、窓を開け
1時間ほどしっかりと換気をします。

毎日のお掃除の仕方でも
ほんの少し意識するだけで
ダニの繁殖を抑えることができるんです!

こまめなお手入れで、ダニからマイホームを守りましょう!

タイルの汚れ

さて先日ふと玄関を見たら・・・
ナニこの汚れー!
玄関タイルに大小無数のしみが・・・( ´Д` )


一時的に置いていたゴミ袋に穴が空いていて、
何かが垂れたんだろう
と、いうことは容易に想像がつきますが。。。


水気のある物を捨ててない筈なんだけど・・・。
コーヒーかお茶か・・・
はたまた醤油かソースか・・・

わずかに残っていた液体が染み出ていたんですね。
水ぶきしても中々取れない・・・。



玄関掃除を本格的にやるとなると、
デッキブラシに、ホースに洗剤と
結構大変です。



しかも、天気の良い日でないと、
いつまでもタイルが乾きません。
気温が下がると、なかなか外の掃除はつらいもの。
年末は何かと忙しくなるし、、、


と、いうことで


そこまで本格的ではないけど
しっかり汚れを落とす方法を見つけました!


水をドバーっとまいてデッキブラシでの掃除ではなく
ピンポイントで汚れを落としたい!!



歯ブラシじゃ小さいし・・・と思いながら、
たまたま立ち寄った100円ショップで
ちょうどよいブラシがあったので買ってみました。



それは浴室用ブラシです。



バケツに水を入れて



ブラシの先をちょんちょんと濡らし



シャカシャカ磨いてみました。



水が垂れた汚れは
あっという間に落ちました。
シミになってたワケじゃなかった・・・。


タイルは細かな穴が開いているので
雑巾で拭いてもなかなかきれいになりません。


そこで、手ごろな大きさのブラシで
磨いてあげると、簡単に汚れが浮いてくるんです。
磨いて雑巾で拭きとって?を繰り返し、



タイル掃除、完了〜☆☆☆


玄関はふだんから
靴についた泥や砂で汚れやすいですね。
ここに水分が加わると、一気に汚くなります。


日頃から、掃き掃除で
埃や砂の類は取り除いておきましょう。


掃除機のヘッドを一つ、タイル用に決めて
掃除機をかけてしまうのも手です。



玄関タイルだけでなく、ベランダにも使えます。
こまめなお手入れと、
いざという時の応急処置で、
ピカピカの玄関を保ちましょう。



家づくりでお悩みの方、
新築やリフォームをお考えの方、
お気軽に、弊社までご相談ください。

世界をつくった直角三角形

皆様、こんにちは。

突然ですが、直角三角形という言葉、懐かしい響きですよね。

大人になって、この言葉を使う機会は少ないのではないでしょうか。


現場関係の方でしたら、
『さしご、さんしご』定規で直角をだす方法があるので
使い慣れているかもしれません。


『さしご、さんしご』とは、直角三角形の辺の比率が
3:4:5 という、ピタゴラスの定理に基づいたものです。


この『さしご』、実はピタゴラスの定理よりも昔から使われていたそうです。


測量機器のない時代に、大工さんが長さ12尺の貫板を
3尺、4尺、5尺に切り分けて作った直角三角形の道具で
古くから使われている直角を出すために使われてきた手段です。


これで柱の垂直性や、各所の直角を見定める事ができます。


建築の基礎は、直角。

直角が定まらなければ扉も閉まりませんし、
丸いものを置いたら、コロコロと動き出してしまいます。

建築の世界では直角の事を(矩:かね)といいます。


手のひらでも直角を知る方法があるのをご存じでしょうか。

親指と人差し指を、めいっぱい開いて L字をつくると

親指が約3寸(9センチ)、人差し指は約4寸(12センチ)、

もう一辺が、約5寸(15センチ)になり、直角三角形になります。


この手のひら三角形は、私たちが普段使用している
道具の大きさにも直結しています。


たとえば湯呑やそば猪口、茶筒、ビール瓶の直系などは
掴む動作に使う、人差し指と親指で開いたときの5寸の半分、
7.5センチに設計されており、
この長さが、持ちやすさの基準となっています。

このサイズよりも大きなものは、取っ手が必要になります。


しかし、日本の伝統的な汁椀の口のほとんどが12センチ前後ですが、
取っ手はありません。


実は、このサイズは両手の親指と中指で描いた
円弧の直径と同じになっています。

つまり、汁椀は両手を添えて持つものなのです。


汁椀の糸切底(底)と、椀の縁まで7.5センチなので
作法を気にせず、箸を持ちながら椀を持てるようにもできています。

片手でも持てるように、汁椀は設計されているのです。

建築物も、食器にも、その文化の源泉には人の手が関係しています。

手のひらの直角三角形が文化を作ったなんて、奥が深いですね。

家づくりをお考えの方や、新築やリフォームをお考えの方、
お気軽に、弊社までご相談ください。

キッチンの使いやすさアップの秘訣

さて、今回は「キッチン」の間取りについてです。

キッチンには、様々な形や間取り がありますが
キッチンそのものの使いやすさをアップさせるには、二つのポイントがあります。

① 収納

キッチンの収納と言えば、冷蔵庫と戸棚ですが
ストックした食品や乾物、キッチン家電を保管しておくことを考えると
少々収納力に不安のある方も多いかもしれませんね。

そんな方にお勧めなのが、パントリーです。

パントリーには、ストック品だけでなく普段使わない食器類などを
しまっておくにもいいですね。

また夏場など、家の中が暑くなる時期の事も考え
日光の熱の影響を受けにくい、比較的涼しい場所に作ると良いでしょう。

② 勝手口

キッチン横に勝手口が作られている間取りは多いですが
生ごみなどを外に出しやすく、食品の搬入も容易なため
一般的な間取りと言えるでしょう。

ただし、勝手口を設けることで防犯性が下がったり
ドアの開け閉めによって、外気温が室内に入ってくるというデメリットもあります。

気になる場合は、防犯タイプのドアを選んだり
キッチン→パントリー→勝手口と、一部屋間をあけることで
室内の温度を保つことができます。

使い勝手の良いキッチンには、
キッチンのレイアウトや間取り(動線)が大きく関わっています。

「家事を時短で済ませることが出来るキッチンは?」

「夫婦で料理がしやすいレイアウトって?」

「見た目にもおしゃれなキッチンはあるの?」

などなど、ご質問がありましたら
お気軽に相談してください。

家事動線と生活動線を考える ②

今日は、昨日の続き「家事動線」と「生活動線」についてです。

○生活動線

生活動線とは、生活する上での家の中での移動を言います。

生活動線を考えるうえで大切なのは
ご家族の一日の行動パターンやライフスタイルを考えること。

朝は洗面台などが混雑していないか?

来客は多いか?

週末は何をして過ごしているか?

などを書き出してみると良いですね。

生活動線を考える例として...

① パブリックゾーンとプライベートゾーン

まず、来客が多い場合...特に、泊り客が多い場合は
リビングや客間を通らずに自室・風呂・トイレに行けるように
しておきましょう!

「お風呂に入りたいのに、お客さんのいる
リビングを通らないといけない」
というのは、避けたいですね。

② 家事動線

前回お伝えした通り、家事にも家事動線があり
炊事・洗濯などを行う時の移動を言います。

家事動線は、家の間取りを決める際に抑えておきたい
重要なポイントですが
生活動線を考える際には、この家事動線と
交差していないことが大切です。

交差していると、人と人とがぶつかってしまうので
頻繁に重なってしまうと
家事が邪魔されている感覚になってしまいます。

生活動線には、様々パターンがあるので
朝の準備・来客時・夜にご家族が集まった時...
など、分けて考えると分かりやすいですね。

動線は、暮らしの快適さに結び付く大事なポイントです。


ご家族のライフスタイルを明確にして、間取りを決めましょう!

家事動線と生活動線を考える ①

今日は、「家事動線」と「生活動線」についてです。

○家事動線

家事動線とは、掃除・洗濯・炊事などの
家事を行う上での動線の事をいいます。

家事動線がしっかりと確保されていると
毎日の家事がスムーズに行えるため
日々のストレスも軽減されそうですね。

家事楽動線の例として...

① キッチン周りの回遊動線

数ある家事の中でも、キッチン周りはとても重要です。

食事の準備やその片付けは、回数も多く時間も必要ですね。

おまけに、調理器具や材料、掃除用具など
一度に必要なものが多くあります。

だからこそ、パントリーやキッチン収納、ダイニングテーブルとの行き来は
スムーズに行いたいもの...

そんな時に、「回遊動線」を利用すると◎

キッチン周りに『行き止まり』が無い間取りにすれば

移動もラクラクです。

更に、玄関も動線上にあれば
買い物帰りに、重たい荷物を持って遠回りすることなく
最短距離で、荷物を片づけることが出来ます。

② ランドリールーム

洗濯も、工程が多く時間のかかる家事の一つです。

洗う、干す、取り込む、畳む、片づける...

洗濯が一番嫌いだという方も多いかもしれませんね。

そんな方は、ランドリールームとファミリークローゼットを
横づけに作ってみてはどうでしょうか?

全ての作業を一か所で終わらせることができます。

他にも、色々工夫すれば
毎日の家事も、時短で楽しくこなすことが出来ますね。

LDKを分けてみる? ②

今日は、昨日の続きから...


③ キッチン独立型

クローズドキッチンとも呼ばれる間取りです。

昔の日本は、キッチンは独立しているものでした。


古い家では、キッチンが独立している間取りも残っていますね。

オープンキッチンの方が開放的に感じることから
今では、あまり選ばれなくなっていますが
反対に、あえてこの間取りを選ばれる方ももちろんいらっしゃいます!


その理由の大半は

「料理に集中したい」
ではないでしょうか。

また、独立型のキッチンなら臭いや音も気になりませんし
客人に見られることもありません。

そのため、自分の好きに家具や調理器具をレイアウトでき
散らかっていてもあまり気になりませんね。

ただし反対に、どうしても家族とのコミュニケーションがとりづらく
壁に仕切られた狭い空間に、圧迫感を感じてしまうかもしれません。

料理が好きで、自分の好みのキッチンにしたい

一人で集中したい


という方に、向いた間取りと言えそうですね。

 
よくある間取りと、ご家族にピッタリの間取りが同じとは限りません。

「家づくり」にあたって、間取りは頭を悩ませるものですが
やはり、LDKはこだわりを持って作りたいですね。

LDKを分けてみる? ①

今日は、LDKの間取りについてです。

最近では、LDKが同じ空間にあるものが多いですね。

家族が顔を合わせやすい

キッチンにいても、小さなお子さんを見ていることが出来る

部屋が広く感じる

といった理由で、選ばれる方が多くいらっしゃいます。

では、LDKが分かれた間取りにメリット・デメリットは
どんなものがあるのでしょうか...

まず、パターンとしては

リビング・ダイニング・キッチンの全てを独立させる

リビングを独立させ、ダイニング・キッチンは同じ空間

リビング・ダイニングは同じ空間で、キッチンを独立させる

ことができますね!

① 独立型

まずは、全ての部屋に間仕切りをして独立させるタイプ。

家具の置き場なども考えて、ある程度の広さは必要ですが
それぞれを別に使うことが出来るため
来客が多いご家庭には、向いていますね。


別に客間を作る必要もなくなります。

② リビング独立型

こちらも、来客時には便利な間取りですね。

また、キッチンとダイニングが同じ空間にあることで
配膳や片づけを楽に行うことができます。

また...

リビングから生活感をなくしたい

リビングは、寛ぎのスペースとして使いたい

という方にも◎ですね。