住宅ローンの現実

「家づくり」をしていく上で、
一番思慮深く考えなければいけないコトが"お金"のことです。


そこで今回は、住宅ローンの現実についてご紹介です。

 
家を建てるにあたって最初にかかってくる様々な費用...

30年、35年という長期に渡って支払い続けることになる住宅ローン...

土地・建物を持つことによって必要となる固定資産税...

一生涯払い続けていく電気代...

家を長期に渡って維持していくためのメンテナンス費用...

将来必要になってくるであろう増改築費用...

ざっと考えて、家を持つことによって
こういった費用がかかってくるわけです。


生涯豊かに暮らし続けていっていただくためにも、
可能な限り、総合的にこれらの費用が抑えられるような
「家づくり」をする必要があります。


というのも...

今後の日本は高齢化が進んでいくことから、
税や社会保険などの負担がどんどん上がっていき、
給料の手取り金額が下がっていくと言われています。

かつ、年金の受給金額が下がることや、
年金の受給年齢が引き上げられることが予想されますね。


そんな中、子どもたちを育てていくとなれば、
子どもたちにかかってくる負担も年々大きくなっていきます。


また、不足するであろう年金をまかなうためにも、
老後資金をコツコツと準備していく必要があります。


長期休みの時には、
家族そろって旅行にだって行きたいですよね?


家を建てることによって、
これらが犠牲になるようなことにならないように、
自分たちにとって無理のない予算で、
「家づくり」をしなければいけないということです。

○住宅ローンに対する認識を厳しく持つ


家を建てるとなると、
ほとんどの方が住宅ローンを利用すると思います。


ですが、1つ認識しておいていただきたいことは、
住宅ローンという借金は、
多額の利息を支払うことになるローンだということです。


長期間で支払うようになること、
そして期間が長ければ長いほど、
雪だるま式にどんどん利息が積み重なっていく
"複利"で利息が計算されるからです。


貯蓄がたくさんあるとか、
親御さんからの資金援助や土地提供があり、
住宅ローン借入を少なく出来る方であれば、
支払い年数を圧縮出来たり、借入額を少なくすることで、
利息の支払いも比較的少なくて済みます。

また、選べる住宅ローンのバリエーションも増えますね。

ですが、もし自己資金も少なく(あるいはなく)、
土地から購入しなければいけないとしたら、
そもそも「家づくり」にかける費用を、
シビアに考えていく必要があります。


しかし、現実はあなたの支払い能力以上の
住宅ローン融資を受けることも出来ます。


ましてや、夫婦共働きである場合、その収入を合算すれば、
さらなる融資を銀行から引出すことも出来たりします。

もちろん、銀行が大丈夫という範囲でです。

銀行側から見ると、
住宅ローンは、とても手堅い貸し付けです。

家という大切な資産を守るために、
何にも優先して支払いしてくれる借金だからです。

その他の費用を削ってでも、
優先して支払ってくれる借金だからです。

それゆえ、少々無理をしてでも、
出来るだけ希望に近い金額を融資してくれようとします。

また、会社ぐるみでお付き合いがある
住宅会社からの依頼ともなれば、
多少厳しい条件だったとしても、
なんとか融通してくれようとするものだったりします。

これが住宅ローンの現実です。

35年、420回に分割すると、
1回1回の支払い単位で見ると、
そのアップ金額は、
あまり大したことじゃないように感じてしまうものです。

それぐらいなら、なんとかなると思ってしまい、
妥協して後悔するぐらいならと、
後のコトは深く考えず、今のコトを優先しようとしてしまいます。

それゆえ、いとも簡単に、
自分たちのキャパを超える住宅ローンを組んでしまいます。
そして、少しでも目先の返済を少なくしようと、
選ぶべきじゃない住宅ローンを選んでしまったりします。

ご夫婦2人が、
なんの支障もなく働き続けることが出来るうちは、
この予算オーバーも、
それほど大きな問題にはならないかもしれません。

しかし、なんらかの事情が起こり、
もしどちらかが働けない状況になってしまったとしたら?


あるいは、なんとか暮らしていけたとしても、
暮らしていくだけでいっぱいいっぱいで、
将来に向けて全く貯蓄していくことが出来ていないとしたら?

決して豊かな暮らしを続けていくことなんて出来ないですよね?

ですから、「家づくり」では、
まず自分たちに合った資金計画をしっかりと行い、
その予算の中で、今の状況だけを考えるのではなく、
将来のことまで考えた上で、
自分たちが出来る家づくりを行っていただければと思います。

そして、自分たちに合った予算で、
自分たちに合った住宅ローンを組んでいただければと思います。

知ってトクする住宅の歴史

今回は、江戸時代から現代までの暮らしの変化を見ていきたいと思います。
 

・江戸時代
日本人の大半が農民で、小屋や納屋に住んでおり、広さは1間が一般的でした。

また、武士は武家屋敷という書院造を基本とした住宅に住んでいました。
書院造とは、一般的に商事や襖、棚や床の間のある座敷のことです。

しかし、当時の8割が農民であったため、大半の庶民が家を持てる時代ではなかったのです。

 

・明治時代
開国により国外からの移住者が増加したこともあり、徐々に西洋の文化が普及していきました。

国民の仕事が農業から商業に変化したり、食文化も洋風のものになったりと、生活様式の西洋化が連鎖的に起きていきました。

建築技術においても西洋の技術を取り入れていき、絨毯を敷いた応接間などをはじめとした洋風の住宅が広まるようになりました。

 

・大正時代
住宅の構造にも変化が起こりました。

あの関東大震災が起こったためです。

関東大震災を境に、住宅構造の見直しが早急に行われました。

今でこそ耐震等級3が標準搭載されていますが、当時はそのようなものもありませんでした。
そんな背景もあり、当時の人たちは鉄筋コンクリートに目をつけ、鉄筋コンクリート住宅が続々と増えていきました。

 

・昭和時代
茶の間を中心とした畳の生活と、絨毯がひかれソファが置かれた洋間が両立している住宅が流行りました。

新しさと古さ、西洋の住宅様式と日本古来の住宅様式の融合をコンセプトにつくられた住宅が多かったようです。

いわゆる和洋折衷建築という和風建築と洋風建築の要素を、意図的に取り入れた住宅になります。

また、日本古来の住宅の設備にはなかった「廊下」も、このころに新しくが追加されました。

従来では部屋同士が接しているため、特定の部屋に行くためには別の部屋を通っていく必要がありました。

そこに新しく「廊下」が加わることで、別の部屋を通っていく必要がなくなり、プライバシーを尊重することができるようになりました。

このようにして、少しずつ、でも確実にくらしが変わってきたのです。

さらにこのころには、高度経済成長を迎えたということもあり、マイホームを建てる人が急増しました。

 

・現代
現代の住宅では、ただ住めればいいという住宅から、
賢く、快適で、安全に住める住宅に、現在進行形で変化しているのです。

自然素材を使った健康住宅
ライフスタイルに合わせた間取り
耐震
制震
断熱
通気工法

より快適な生活に変わりつつあります。

住宅ローンの現実

「家づくり」をしていく上で、
一番思慮深く考えなければいけないコトが"お金"のことです。


そこで今回は、住宅ローンの現実についてご紹介です。

 
家を建てるにあたって最初にかかってくる様々な費用...

30年、35年という長期に渡って支払い続けることになる住宅ローン...

土地・建物を持つことによって必要となる固定資産税...

一生涯払い続けていく電気代...

家を長期に渡って維持していくためのメンテナンス費用...

将来必要になってくるであろう増改築費用...

ざっと考えて、家を持つことによって
こういった費用がかかってくるわけです。


生涯豊かに暮らし続けていっていただくためにも、
可能な限り、総合的にこれらの費用が抑えられるような
「家づくり」をする必要があります。


というのも...

今後の日本は高齢化が進んでいくことから、
税や社会保険などの負担がどんどん上がっていき、
給料の手取り金額が下がっていくと言われています。

かつ、年金の受給金額が下がることや、
年金の受給年齢が引き上げられることが予想されますね。


そんな中、子どもたちを育てていくとなれば、
子どもたちにかかってくる負担も年々大きくなっていきます。


また、不足するであろう年金をまかなうためにも、
老後資金をコツコツと準備していく必要があります。


長期休みの時には、
家族そろって旅行にだって行きたいですよね?


家を建てることによって、
これらが犠牲になるようなことにならないように、
自分たちにとって無理のない予算で、
「家づくり」をしなければいけないということです。

○住宅ローンに対する認識を厳しく持つ


家を建てるとなると、
ほとんどの方が住宅ローンを利用すると思います。


ですが、1つ認識しておいていただきたいことは、
住宅ローンという借金は、
多額の利息を支払うことになるローンだということです。


長期間で支払うようになること、
そして期間が長ければ長いほど、
雪だるま式にどんどん利息が積み重なっていく
"複利"で利息が計算されるからです。


貯蓄がたくさんあるとか、
親御さんからの資金援助や土地提供があり、
住宅ローン借入を少なく出来る方であれば、
支払い年数を圧縮出来たり、借入額を少なくすることで、
利息の支払いも比較的少なくて済みます。

また、選べる住宅ローンのバリエーションも増えますね。

ですが、もし自己資金も少なく(あるいはなく)、
土地から購入しなければいけないとしたら、
そもそも「家づくり」にかける費用を、
シビアに考えていく必要があります。


しかし、現実はあなたの支払い能力以上の
住宅ローン融資を受けることも出来ます。


ましてや、夫婦共働きである場合、その収入を合算すれば、
さらなる融資を銀行から引出すことも出来たりします。

もちろん、銀行が大丈夫という範囲でです。

銀行側から見ると、
住宅ローンは、とても手堅い貸し付けです。

家という大切な資産を守るために、
何にも優先して支払いしてくれる借金だからです。

その他の費用を削ってでも、
優先して支払ってくれる借金だからです。

それゆえ、少々無理をしてでも、
出来るだけ希望に近い金額を融資してくれようとします。

また、会社ぐるみでお付き合いがある
住宅会社からの依頼ともなれば、
多少厳しい条件だったとしても、
なんとか融通してくれようとするものだったりします。

これが住宅ローンの現実です。

35年、420回に分割すると、
1回1回の支払い単位で見ると、
そのアップ金額は、
あまり大したことじゃないように感じてしまうものです。

それぐらいなら、なんとかなると思ってしまい、
妥協して後悔するぐらいならと、
後のコトは深く考えず、今のコトを優先しようとしてしまいます。

それゆえ、いとも簡単に、
自分たちのキャパを超える住宅ローンを組んでしまいます。
そして、少しでも目先の返済を少なくしようと、
選ぶべきじゃない住宅ローンを選んでしまったりします。

ご夫婦2人が、
なんの支障もなく働き続けることが出来るうちは、
この予算オーバーも、
それほど大きな問題にはならないかもしれません。

しかし、なんらかの事情が起こり、
もしどちらかが働けない状況になってしまったとしたら?


あるいは、なんとか暮らしていけたとしても、
暮らしていくだけでいっぱいいっぱいで、
将来に向けて全く貯蓄していくことが出来ていないとしたら?

決して豊かな暮らしを続けていくことなんて出来ないですよね?

ですから、「家づくり」では、
まず自分たちに合った資金計画をしっかりと行い、
その予算の中で、今の状況だけを考えるのではなく、
将来のことまで考えた上で、
自分たちが出来る家づくりを行っていただければと思います。

そして、自分たちに合った予算で、
自分たちに合った住宅ローンを組んでいただければと思います。

土地を購入するときの手順 ②

今日は、昨日の続きからです。


 
土地の売買契約から建築許可がおりるまで

○土地の売買契約

まずは買付!


◆買付証明書とは?
気に入った土地が見つかって、その土地を購入したい場合、
不動産会社に買付(かいつけ)を入れてくださいと言われます。


買付とは、買付証明書(かいつけしょうめいしょ)のことで、
「●●万円でこの土地を買います」という書面です。


というのは、不動産の場合金額が大きいことと、
売主にとっては、どんな素性の人が購入意思をしてしているのか知りたいからです。


◆買付証明書の内容は?
買付証明書の中には、必ず書く項目があります。


たとえば、この土地を●●万円で買いたいという、
買受の申し込みを売主に対してするわけですが、
それに対して、売主が有効期限内に承諾をすることで、
契約の準備が整った状態となります。


◆値段交渉がある場合

例えば、土地を値切るとき、●●万円になれば買いますという場合は、
その買付証明の金額に希望の金額を書きます。


売主が、承諾してくれれば交渉成立ですし、
承諾してくれなければ、不成立となります。


◆買付証明書の効力

次に買付証明書の効力についてですが、
買付証明書に絶対的な効力はありません。


民法上では、買主からの申込みと売主の承諾で契約は成立するのですが、
不動産に関しては、例外を除き、その性質上契約書が必要となります。


また、不動産業者が居る場合は、重要事項説明をしてからの契約となります。
ですから、買付証明書を書いたり売主が承諾をした時点では、
まだ契約は成立しておらず、拘束力は発生しません。


しかしながら、トラブルを避けるためにも、
買付証明書を書くときは、
売主が承諾すれば契約するという意思をもって書くようにしましょう。

◆契約を結ぶ

売買契約の締結前に宅地建物取引士より重要事項の説明を受けます。
契約締結と同時に売主へ手付金を支払い、
仲介業者に対しては仲介手数料の半金を支払います。


手付金は土地売買代金の10%程度のことが多いで進めが、
契約によって異なるので確認しましょう。


仲介手数料は、全額を決済時に支払う場合もあります。

また、土地購入代金にローンを利用する場合には、
売買契約締結後すみやかに申し込みをします。


○土地の決済


残金を支払って土地の引き渡しを受けます。


残金にローンの融資金を充てる場合には、
金融機関との間でローンの契約を結び、融資を実行してもらいます。


土地の引き渡しを受けるのと同時に、
所有権移転登記およびローンを借りた場合には
抵当権設定登記の申請手続きをします。


媒介業者に対しては媒介手数料の残りの半金を支払います。


○古家解体・整地作業


更地渡しを条件としなかった場合には、
土地の引き渡しを受けてから古家の解体工事や
整地作業をすることになります。


ただし、建築の依頼先がすでに決まっている場合には、
建築工事に合わせて古家の解体工事を任せることもできます。


更地渡しを契約条件とした場合には、
土地の引き渡し前に古家解体工事や整地作業が行なわれます。


○測量・地盤調査


実測図がなく、測量を売買契約の条件としなかった場合には、
あらためて敷地の測量が必要となります。


また、地盤の強度に合わせた適切な基礎を造るためには、
地盤の調査も必要です。


ただし、敷地測量や地盤調査を買主の費用負担としたときでも、
交渉により土地の引き渡し前に
これらを実施することができる場合もあります。


売買契約の条件が実測売買のとき、
または公簿売買でも測量を条件とした場合には、
土地の引き渡し前に測量が行なわれます。


○基礎工事開始


建築する建物の建築確認届が受理されれば
工事に着手することができます。


 
いかがでしたか?


 
土地を購入する際の参考にしていただければ幸いです。
「もっと詳しく知りたい!」
という方は、お気軽にご相談ください。

土地を購入するときの手順 ①

今日は、土地購入についてです。

(※購入する土地が宅地であることを前提とします。)


 
○住宅を建築できる条件を知っておこう


都市計画区域内の敷地では、建築基準法で認められた道路に
2m以上接していなければ建物を建築することができません。


これが「接道義務」といわれるものです。


そして建築基準法が定める道路は原則として幅員4m以上で、
これに足りない場合は「敷地のセットバック」が必要になります。


敷地が狭いうえにセットバックが必要になってしまうと、
建築計画に大きな影響がある場合がありますので、ご注意ください。


○建ぺい率と容積率を知っておこう


敷地面積に対して、どれくらいの大きさの家を建ててよいか、
という規定もあります。


その上限を定めているのが、建ぺい率と容積率です。

◆ 建ぺい率

建築面積の敷地面積に対する割合
「建坪(たてつぼ)」などともいわれます。


用途地域との組み合わせで30%から80%に定められていますが、
角地の場合の緩和、防火地域内での耐火建築物に対する緩和などがあり、
実質的に「制限なし」とされる場合もあります。


ここでいう「建築面積」とは、建物を真上からみたときの投影面積です。


◆ 容積率

延床面積の敷地面積に対する割合


容積率200%なら、50坪の敷地に延べ100坪までの建物を建てられます。


建ぺい率と同様に、用途地域との組み合わせによって
50%から1300%の間で定められています。


道路斜線制限、隣地斜線制限、北側斜線制限、高度地区による制限などにより、
容積率のすべてを使うことができない場合も少なくありません。

アクセントの取り入れ方 ②

今日は、壁紙以外のアクセントの取り入れ方についてです。

○カーテンで彩る


カラーを決める段階で気を付けておきたいのが
「家具」です。


「部屋を華やかにしたいから、柄付きの壁紙がいい!」
など、色々なご希望があると思いますが
家具や家電、設備を入れた際に違和感はありませんか?


どこか、ちぐはぐな印象になっていませんか?


「だけど、部屋にアクセントが欲しい!」
という場合は
カーテンでアクセントをつけてみるのがお勧めです。

カーテンには、沢山の柄や模様のモノがあります。
しかも、壁紙に比べ
いざ飽きてしまった時に、他のものに変えやすいというメリットもあります。

○照明で遊ぶ

次は、照明を使ってアクセントをつける方法です!


カーテンと同じように、照明にも沢山の形、柄、色の
モノがありますね。


とはいえ、全ての照明というワケでなく

お勧めの場所は...
キッチン、玄関、階段です。


玄関は家の顔となる場所ですし
誰もが目にする場所です。

階段などは、シンプルになりやすい場所なので
照明でアクセントをいれると
とってもおしゃれな雰囲気になります。


 
ここで一つポイントを...

カーテンや照明でアクセントを入れたい場合は
壁の色は白にしておくことがポイントです。

壁紙はもちろんですが
白の塗り壁で、刷毛の模様だけ付けても素敵ですね。


「床板はどうしたらいいの?」

「ヴィンテージの雰囲気にしたいけど
 ポイントはある?」

「外観も内装も、南欧風で統一したい!」


など...

もっと詳しく知りたい!
プロの意見を聞きたい!
という方は、お気軽にご相談ください。

他にも...

「子どもを育てやすい家にしたい!」
など、『住育』に関心のあるかたも


是非ご相談ください。

アクセントの取り入れ方 ①

今日は、家の中の「アクセント」の
取り入れ方についてのご紹介です。


部屋にアクセントを入れてオシャレな雰囲気にしたい
と思った時に、多くの方が取り入れるのが「アクセント壁」です。


アクセント壁とは...?


他の壁とは違った色や柄、素材を取り入れることで
空間にアクセントをつけ、変化を付けます。

例えば、リビングの一面だけ花柄にするか
レンガ調のものにするかで
全く違った部屋になりますよね。

ですが!

アクセント壁を採用する際に
一つ気を付けておきたいのが...


「飽きる」
という点です。

「私は絶対に花柄の壁紙を使いたい!」
など思っていても、数年後には...


「飽きた...。やっぱり、やめておけばよかった」
となるかもしれません。

では、どのように取り入れたらよいのでしょうか??


 
○色を取り入れる


まず一つ目が「無地」のものにするという点です。


どうしてもアクセント壁が欲しい!
という場合にお勧めです。

弊社では、ダークグレーが人気ですね。

大人っぽい落ち着いた雰囲気になります。


 
○小さな面積を選ぶ


次に、面積の小さな場所を選ぶという点です。

例えば、トイレの壁などがありますね。

「部屋には使いづらいけど、使ってみたい色」
を採用してみるのも良いですね。

(次回は、アクセント壁以外の方法をご紹介します!)

家事動線、本当にそれでいいんですか??

「家づくり」には、様々なポイントがありますが
今回は、多くの方にとって重要な『家事動線』について
改めてご紹介したいと思います。

仕事に加えて、家事と育児となれば
少しでも家事の負担を和らげたい...
という気持ちになりますね。

そして、「家づくり」をする上では、
この家事にかかる負担を少しでも和らげるために、
間取りや仕上げに工夫を凝らしていくのもまた、
住宅会社が担うべき大切な役割です。


しかし、それを実現するためには、
一つ大切なことがあります。


それが...
"部屋は日当たりが良い方に配置する"
は、本当に必要か?と考えてみることです。


周辺環境や形といった土地が持つ条件に関係なく、
このセオリーに従って「家づくり」を進めてしまった場合、
日当たりの良し悪しに関係なく、
なにかしらの問題や悩みを抱えることになるし、
家事動線という点においてもまた、
余計に手間がかかる間取りをつくりあげてしまうんです。


最短の動線のはずが...
家事動線をよくするために、
"キッチンと洗面脱衣室を近くに配置して欲しい"
というご要望を多くの方がお持ちだと思います。


しかし、そのもう一歩先を見つめてみると、
洗面脱衣室から洗濯干場までの距離は、
決して近いというわけじゃないお家がほとんどではないでしょうか?

もし、2階にある寝室のベランダまで
干しに行かないといけないとしたら、
おそらく最長の家事動線となっているのではないでしょうか?


この原因は、先程お伝えさせていただいた
"部屋は日当たりが良い方に配置する"
という固定概念に縛られてしまっていることあります。


全ての部屋を日当たりが良い方向に配置しようとすると、
水回りは必然的に日当たりが悪い方向になります。


でも、洗濯物を干す場所は?


仮に、干し場所を南側に
しかも、日当たりを考慮して2階にすると...?


毎日毎日洗濯物を持って、
二階に移動することになってしまいますね。


若いうちはなんとも思わないかもしれません。
しかし、20年後、30年後はどうでしょうか?


足腰が弱ったり、
悪くなってしまったとしたらどうでしょうか?


寝室や子供部屋ってずっと日が当たっている必要ある?
チョット、思い起こしてみてください...


何時に寝室に寝るために行きますか?

何時に起きていますか?

一日のうち、寝る時間以外、
どれだけの時間を寝室で過ごしますか?


あなたのお子さんは、
どれくらい自分の部屋を使っていますか?

もし、自分の部屋で寝ているとしたら、
何時に寝に行って、何時に起きていますか?


思春期が来て、もし部屋で勉強するようになった時、
直射日光が一日中入る続ける部屋で、
集中して勉強出来るでしょうか?


そうなんです!

これらの部屋は、
一日中日が当たっている必要なんてないですよね?


一日を通して明るくさえあってくれれば
それでいいですよね?


であれば、日中も洗濯物を干しておくことが出来る
洗面脱衣室が日当たりがいい方が、ずっと合理的かも。

花粉症に苦しむ方であればなおのことです。


この間取りの工夫が出来れば洗濯物を干しに行く家事動線も、
ずいぶんと短く実現するコトが出来ます。


そして、家事の手間をずいぶんとカットすることが出来ます。


洗濯作業は、同じフロアで全てが完結出来れば、
ずいぶんと手間が楽になります。


とはいえ、その工夫を間違えてしまうと、
それはそれで別の問題が発生してしまいます。


更に、全ての家が南向きの部屋を作れるとは
限りませんよね。


間取りは、お施主様のご希望だけでなく
土地や周辺環境にも左右されます。


では、どうしたら良いのでしょう?


自分の家にピッタリな間取りは??


「もっと詳しく知りたい!」
という方は、お気軽にご相談ください。

えっ!?こんなに経費が掛かるの? ②

今日は、昨日の続きから...

○火災保険・地震保険


続いて、予算をとっておかなくてはいけない項目が、
火災保険と地震保険です。


まずは、火災保険からご説明させていただきます。


火災保険は、保険会社によって条件も費用も違ってきます。
そして、家の構造によっても費用が大きく違ってくるし、
加入する年数によっても費用が違ってきます。

また、保障範囲によっても費用が違い
家だけの火災保険に加入するか?
あるいは家財まで加入するのか?
によっても費用が違ってきます。


そして、火災保険の費用を大きく左右することの1つが、
水災の被害リスクが高い地域かどうかです。


水災リスクが高い地域で家を建てるとなると、
必然的に、保障範囲が広くなり保険料が高くなってしまうし、
また同時に、家財道具にも保険を掛ける可能性も高くなるので、
さらに火災保険費用が高くなってしまうからです。


このように、一口に火災保険と言っても
様々な要因から予算の取り方が変わってくるので、
こういったことも加味しながら
火災保険の予算を確保しておく必要があります。


 
地震保険については

火災保険に加入しないと地震保険には加入出来ないこと、
構造で保険料が大きく異なること、
耐震等級によって保険料の割引率が違ってくること
などが特徴として挙げられます。


また、加入出来る保険料が
火災保険で加入出来る価格の半分までであるため、
もし地震によって家が倒壊したとしても
保険料だけで建替えが出来るわけではない
ということも理解しておくようにしないといけません。


しかも、地震による被害の度合いによって
おりてくる保険料に差があるため、
思ったよりも保険がおりてこない可能性があるということも
同時に理解しておくことが大切になります。


 
○家づくりに必要な登記費用


続いて、計上していく経費が『登記代』です。


まず、土地を購入した場合"所有権移転登記"という
所有権を持ち主から自分に変えるための登記費用が必要になります。

そして、その土地代金を銀行から借入するとなれば、
銀行が、その土地を担保に取るための、
"抵当権設定登記"という登記費用が必要になります。


また、家が完成したと同時に行う登記が、
"建物表題登記"です。


住所・構造・面積といった内容について、
法務局に備え付けるためのに行う登記です。


さらに、表題登記が出来ればその建物の所有権を設定するために、
"所有権保存登記"という登記を行いその登記が完了したと同時に、
その建物にも担保を設定するために、
銀行が建物に抵当権の追加設定を行うようになります。


このように、土地から買って家づくりをする場合、
これらの登記が掛かるようになるんですよね。

この他、土地の地目が宅地じゃない場合、
地目を宅地に変更する"地目変更登記"が必要になったり、
古い家が建っているためその取り壊しをしないといけないとなれば、
"建物滅失登記"が、別途で必要になることもあるので、
こういった費用をも見落とさないように注意しないといけません。


 
さて、経費というと沢山のものがあります。
「もっと知りたい!」
「家づくりをスタートさせたい!」
という方は、お気軽にご相談ください。

えっ!?こんなに経費が掛かるの? ①

家づくり」で最初に気にかかるのが...
「月々の返済額」ではないでしょうか?


広告などでも、家賃と変わらない値段で!な
どと書かれているのをよく目にします。


やはり月々の返済額がおさえられるというは
「家づくり」において重要なポイントです。


だからこそ、しっかりとやっておくべきなのが
資金計画!


始めに、「家づくり」の予算を立てておくという事です。


自分たちにとってより良い住宅ローンを選び
また無理をすることなく、
返済金額を設定することが出来れば、
自分たちが銀行から借入すべき金額が自ずと導き出されます。


そして、その金額に自己資金をプラスすれば、
あなたが家づくりに掛けていい予算が分かるわけですね。


「家づくり」を現実的に考えていくならば、
誰しもがこのように予算算出をしなければいけません。


先に土地を決め、間取りを確定し...
その結果出てきた予算を
「家づくり」の予算とするのではなく、です。


そこから、この予算をもとに
土地や家にそれぞれ予算の振り分けを行っていくわけですが、
今回は、多くの方が見落としがちな、
「家づくり」に付随して別途で掛かってくる経費について、
お伝えしていきたいと思います。


○銀行にかかるお金


銀行で住宅ローンを借りるとなれば
必要となってくるのが銀行経費です。


これは、変動型の商品を選ぶか?あるいは固定型の商品を選ぶか?
によっても費用が違ってきます。


また、つなぎ融資に伴う手数料や金利なども
銀行によって全く異なります。


なので、資金計画の最初に、
金利だけじゃなく、こういった条件なども加味しながら、
住宅ローンを選びましょう。


そうして、選んだ住宅ローンに掛かってくるであろう経費を
漏れなく全て算出するようにします。

工事請負契約時に確認する書類は何? ③

今日は、昨日の続きからです。


契約書にサインする前にチェックする書類、
今回は、最後に見積書、設計図についてあげていきます。

(前回の続き)

その3.見積書について

見積書は、工事項目、形状寸法、数量、単価などが
細かく記載されています。


より詳細に見積もってもらうと
追加変更の場合にもそれぞれの金額が明瞭なので、
トラブルになりにくいでしょう。


その4.設計図・仕様書について


契約図面として工事請負契約書に添付される図面は
実施設計図で、ここで表しきれなかったものは、
仕様書に記載されます。


設計図や仕様書は、見積もりの明細と食い違いがないか、
しっかり確認しておきましょう。


→設計図の記載内容は?

設計図は、大きく3つの目的のために作成されます。

①発注者と請負者の相違がないようにするため。

②建築確認の申請に必要だから。

③工事現場に工事内容を伝えるため。

その内容は、15~30項目にわたり、細かく記載されています。

一例をあげてみます。

1.敷地調査報告書

2.特記仕様書

3.設計概要書

4.仕上表

5.配置図

6.平面図

7.屋根伏図

8.立面図

9.断面図

10.矩計図(かなばかりず)

11.平面詳細図

12.展開図

13.天井伏図

14.建具リスト

15.階段詳細図

16.部分詳細図

17.家具図

18.地盤調査報告書

19.基礎伏図

20.1階床伏図(土台伏図)

21.各階床伏図(梁伏図)

22.小屋伏図

23.軸組図

24.基礎詳細図

25.構造基準図

26.金物位置図

27.金物リスト

28.壁量計算書

29.構造計算書(仕様規定で対応の場合は無し)

30.外部給排水設備図

31.設備位置図

32.照明器具リスト

33.電気配線図

34.給排水設備配管図

35.住設機器図

36.外構図

見積書と照らし合わせてチェックするのは大変ですが、
一生に一度の大きな買い物です。


しっかりチェックしていきましょう。

工事請負契約時に確認する書類は何? ②

今日は、昨日の続きからです。


前回は、契約書類の種類をチェックしました。

今回は、契約書類のチェックポイントを確認していきます。


○契約書のどこをチェックすればいいの?

その1.工事請負契約書について

設計や工事代金が決まると、次はいよいよ着工です。

この段階で、お施主様と施工会社の間で、

「工事請負契約書」を取り交わします。

この契約書には、どんなことが記載されているのでしょうか。

1.工事名

2.工事場所

3.着工時期及び完成の時期

4.請負代金の金額

5.請負代金の支払い時期と方法

6.調停人(定めない場合あり)

7.その他

まずは、工事代金の支払い時期と方法について

チェックしましょう✔

建物の工事は工期が長いため、

一般的に3回~4回に分けて支払います。

1回目は着工時、

2回目は上棟時、

3回目は竣工時、

4回目は完成引き渡し時、

それぞれに、請負代金の何%を支払うのか取り決めをします。

工事の進捗度合いに見合った支払い金額になっているか

チェックしましょう。

その2.工事請負契約約款もチェックしよう。

約款には、工事中から引き渡し後にわたり、

なんらかのトラブルが生じた際の解決方法が記されています。

契約書にサインする前に入手し、

ご自身に不利な内容となっていないか、チェックしておきましょう。

次回は、その他の書類のチェック項目を確認したいと思います。

工事請負契約時に確認する書類は何? ①

新築一戸建てを購入するべく、
ハウスメーカーや工務店をいろいろ渡り歩き...


ついに、契約!
の段階になったとします。


そこで、確認しなくてはいけない書類、
または、確認したほうがよい書類には、
どんなものがあるのでしょうか。


今日は、この「書類」についてご紹介します。


一度契約すると、なかなか変更できません。

 
○契約時にはどんな書類があるの?


契約時には、一般的に以下の契約書類を取り交わします。

・工事請負契約書

→契約内容が記されている。

・工事請負契約約款

→工事中もしくは建物の完成、引き渡し後に、

なんらかの問題が生じた時の解決方法が記されている。

・見積書

→見積書に記載されていないものは、

別途費用となりますので、注意しましょう。

・設計図書

→特記仕様書、設計概要書、仕上表、配置図、

平面図、立面図、断面図、平面詳細図、矩計図、

部分詳細図、構造図、設備図など

契約当日までに、控えをもらって、内容を確認しておきましょう。

次回は、契約書のチェックポイントです。

諸費用って何?? ③

今日は、「諸費用」についての最終回です。


○通常かかる諸費用と税・保険料


ここまで家を建てる注文住宅特有の諸費用を見てきましたが、
注文住宅も建売住宅やマンションのときと同様に
登記費用などの諸費用がかかります。

①売買契約書の印紙税

②金銭消費貸借契約書の印紙税

③土地所有権移転登記の費用

④建物所有権保存登記の費用

⑤住宅ローン抵当権設定登記の費用

⑥司法書士代

⑦固定資産税

⑧不動産取得税

⑨仲介手数料

⑩適合証明書発行手数料

→フラット35を利用する場合のみ必要

⑪保証料

→住宅ローンを借りるために保証会社に支払う料金

⑫融資手数料

→住宅ローンを借りるために金融機関に支払う手数料

⑬火災保険料・地震保険料

⑭団体信用保険料

→ほとんどの金融機関は金利に含まれる

⑮住宅ローン斡旋手数料

→住宅ローンの手続きを不動産会社にサポートしてもらったときに支払う料金

⑯引越し代

⑰インテリア・家具・家電代

やはりかなりの金額がかかることが分かりますね。

注文住宅独自の諸費用とこれらの諸費用を合わせると、
やはり土地建物価格の10%程度は諸費用にかかる費用として
用意しておいたほうが安心だといえます。


「もっと詳しく知りたい!」
「他にはないの??」
という方は、お気軽にご相談ください。

諸費用って何?? ②

今日は、昨日の続きからです。


○つなぎ融資とは?


つなぎ融資とは...
住宅ローンの提供金融機関が注文住宅などを建てるお客様に対し、
住宅ローンが支払われるまでの間、
着工金などの支払いを貸し付けてくれることです。


しかし、ここで注意したいのはつなぎ融資期間中に
つなぎ融資の利子とその諸費用を現金で支払う必要があるということです。


では、気になるつなぎ融資の利子と諸費用ですが
大体いくらなのでしょうか?


下記をご覧ください。

<つなぎ融資の利子計算方法>

・借りたお金×金利÷365×借入日数

<つなぎ融資の諸費用>

・つなぎ融資契約書の収入印紙代

→1,000万円超え~5,000万円以下の場合は20,000円。

・金融機関への申込み手数料

→0円~100,000円

・印鑑証明などの雑費

→1,000円


おおよそ、つなぎ融資の金利は2%~3%。

3,000万円つなぎ融資で借りて、
年率3%の金利・借入期間180日とした場合は443,835円。


つまり、つなぎ融資関連費用だけで
50万円近くかかることも多いことが分かります。


 
○つなぎ融資以外にも必要な費用


注文住宅を建てる場合には、建売住宅と比べ
付帯工事費用やつなぎ融資関連の諸費用が
思った以上に多くかかることに驚いている方もいるかもしれません。


しかし、注文住宅には
これら以外にも費用がかかります。


こちらもみていきましょう。

<その他の注文住宅特有の諸費用>

・工事請負契約書の収入印紙代

→1,000万円超え~5,000万円以下の場合は20,000円。

・建築確認申請費用:建設前に役所に申請する費用

→100,000円~200,000円。

・地鎮祭:着工時に神主へ支払う費用など

→30,000円~60,000円(省略する場合も)

・上棟式:棟上げの儀式

→100,000円(省略する場合も)

・設計監理料:数十万円~数百万円

ハウスメーカー・工務店は安く、設計事務所の場合は高いことが多いです。


上記の諸費用だけで20万円以上かかる可能性があるのが分かります。


建売住宅などの場合も、設計料や建築確認費用などは
厳密にいえば代金に含まれているのでしょうが、
引渡時にローンから支払うのと、
自己資金から用意しなければいけないのとでは
やはり気構えが違うものです。

諸費用って何?? ①

先日、「家づくり」の諸費用って何でしょう?

というご質問がありましたので
今回は、諸費用について改めてご紹介します。

チラシやインターネットを見てみると
売り家や注文住宅の情報を見つけることが出来ます。


新築を考えている方ならば、一緒に記載されている金額をもとに
きっと頭の中で月々の支払額を計算するでしょう。


ですが...
「これならいける!」
と思うのは危険です。


家を建てる時にかかる費用は、この建物の本体価格以外に、
付帯工事費用と諸費用が必要だからです。


つまり、残念ながらこのチラシの値段では家は建てられません。


では、家を建てるには、実際いくらかかるのでしょうか??
諸費用と付帯工事費用をまとめてざっくり表現すると、
本体以外にかかる費用、といえます。

 

○諸費用込みの総費用の目安

「色々資料を見たけど...
結局いくら必要なのかさっぱり分からない!」


そういう場合はこの数式で目安の金額を出すといいかもしれません。


(土地購入費+本体価格×1.2)×1.1=総費用の目安


注文住宅の付帯工事費用は本体価格の
15%~20%が目安だといわれています。


また諸費用は土地購入費と建築費(本体価格+別途工事費)
を合わせた値段の6%~10%が目安です。


この数式は上限の20%と10%に合わせていますので、
例えば土地購入費が700万円で本体価格は1,500万円の場合、
総費用の目安は2,750万円。


つまり、2,750万円用意すれば
足りる可能性が高いことが分かります。


 
○付帯工事費用とは?


本体価格に含まれるものは
ハウスメーカーや工務店にもよります。


「基礎工事」といわれるものから
「木工事」といって建物本体を作る工事、
サッシ・ガラス工事などの窓などを取り付ける「設備工事」、
コンセントや照明の配線を調える「電気工事」があります。


一方、付帯工事費用に含まれるものは
本体工事費以外の項目です。


先ほど触れましたが、
付帯工事費用は本体価格の15%~20%が目安です。


地盤が軟弱だったり、
公道から離れた場所や住宅地以外であったりすると、
基礎補強工事関連費用や引き込み工事関連費用など
多くかかる可能性があります。


付帯工事費用とは、具体的に言うと、
下記のような工事にかかる費用のことを言います。


<主な付帯工事費用の一覧>

・基礎補強工事関連費用  :  地盤改良が必要な場合などにかかる費用

・引き込み工事費用 : 水道管やガス管を敷地内に引く際にかかる費用

・エクステリア工事関連費用 : 門扉や庭などにかかる費用

・屋外電気工事 : 駐車場の照明や外にある水道を取り付けるための費用

・インテリア関連費用 : カーテンレールなどを取り付ける費用

・電設工事関連費用 : エアコンなどを取り付ける費用

・解体工事費用 : 家を解体して新たに建てる場合に必要な解体費用


ハウスメーカーの場合は付帯工事費用という項目のみで、
内訳は明らかにされないことが多いようです。


何が含まれているのかはその建築業者によりますが、
1割前後の額を想定しておけば、
それほど差はないのではないかと思われます。


 
○注文住宅を建てる場合の諸費用


建売住宅やマンションではかからず、
注文住宅を建てるときだけかかる諸費用があります。


つなぎ融資関連の諸費用と
建築確認申請費用などを含む諸費用です。

では、まずつなぎ融資とはなんでしょうか?


そもそも建売住宅やマンションでは手付金を支払った後は引渡時に
1度だけ支払えばそれで済みます。

しかし、注文住宅の費用の支払い時期は
3回~5回あるのが一般的です。

ハウスメーカー・工務店にもよりますが、


土地購入時・工事契約時・建物の建設着工時・建設上棟時・引渡し時
に、分けて支払う必要があるのです。

しかも、多くの金融機関は、
土地購入時と建物引渡し時にしか
住宅ローンを貸し付けてくれません。

しかし、そうなると着工時や上棟時などに
費用を払えなくて困りますよね。

着工時や上棟時・引渡し時は
それぞれ建築費用の30%払うことも多いようです。


その費用を自費で払えない場合には、
つなぎ融資を利用するケースがほとんどであると思われます。


<参考:土地付き注文住宅建設時の流れ>

①ハウスメーカー・工務店選び

②ハウスメーカー・工務店などによる地盤調査

③土地購入

④ハウスメーカー・工務店と工事請負契約締結

⑤設計図の完成・建築確認申請

⑥実際の建設

⑦引渡し


※②地盤調査は土地購入後に行うこともあります。

すでに所有している土地の場合は③土地購入は不要です。
設計事務所に依頼するときは、④の前に別途設計事務所との契約が必要です。

え?と思うような住宅ローンに通らない原因

「家づくり」の第一歩として大切なのが
資金計画です。


しっかりとライフプランを立てて
住宅ローンの審査にも通らなければいけません。


ですが、時には審査に落ちてしまう事も

今日はその原因についてご紹介いたします!

 
○携帯電話料金の未納


携帯電話(スマートフォン)を購入する際、
分割して月々の電話料金と一緒に
本体の代金を支払う方法が多いですね。


しかし、これは立派なローンなのです。


滞納すると、この機種代金のローンの未払いで
住宅ローン審査に引っかかってしまいます。


カード払いにしておくのも1つの対処法ですが、
引き落とし日に口座に残高があるのか確認しておきましょう。


○年金保険料の未払い


未納があって、いまから新築をお考えの方は、
市役所や年金事務所などで相談してみましょう。


○税金の滞納


住民税や車、二輪の税金なども同様に、
滞納があると審査に通らない可能性があります。


こうした税金の滞納金があると、
少額であっても信用がないということで
審査に通らないことがあります。


○クレジットカードのキャッシング枠


クレジットカードのキャッシング枠にも注意が必要です!

クレジットカードのキャッシングでは、
ATMにクレジットカードを入れるだけで
簡単にお金借りることができてしまいます。


金融機関によっては、
この枠が「既に借りているもの」とみなす場合があるそうです。

このため...

キャッシング枠のついたクレジットカードを
たくさん持っていると、
これが理由で住宅ローンの審査に通らない!
という場合があります。


ですから審査をする前に
使っていないクレジットカードは解約し
使っているものに関しては
使わないキャッシング枠があるのであれば
はずしておいたほうが安全です。


キャッシング枠をはずす場合は、
クレジットカードの裏に書いてある電話番号に電話をし、
キャッシング枠を外したいと伝えるだけで大丈夫です。


○健康状態が悪い


重い内臓疾患や精神疾患にかかっていた場合、
住宅ローンの審査に通らない場合があります。


なぜかというと、フラット35以外では、
ほぼ全ての金融機関が住宅ローンの申し込みの条件として、
団体信用生命保険に入ることになっているからです。


住宅ローンの借主に万一のことがあった場合は、
この団体信用生命保険で住宅ローンの支払いが免除されます。


なので、万一の場合になる確率が高い場合は、
病院で検査して健康状態を告知したりすることが必要になります。


その結果団体信用生命保険に入れず審査が通らない場合もあるので、
健康状態にも注意が必要なのです。


※フラット35は、団体信用生命保険は任意加入なので、
保障なしでもどうしても住宅ローンが組みたい方は、
こちらをおすすめします。


いかがでしたか?


「もっと詳しく知りたい!」
「審査に通るか不安」


という方は、お気軽にご相談ください。

「家づくり」パートナーの選び方 ②

今日は、昨日の続きからです。


○ハウスメーカーの特徴


「家づくり」のパートナーとして、大きな選択肢の一つが
ハウスメーカーです。


ハウスメーカーとは、その名の通り住宅会社ですが
全国展開しているのが特徴の一つで
テレビのCMなどでもよく見かけますね。


そのため認知度が非常に高く
展示場なども常設されていることも多いです。


「チョット見に行きたいなー」
と思ったら、すぐに足を運ぶことができます。


ただし、厳密に工務店・ハウスメーカーの
厳密な区別があるわけでありません。


地元密着の住宅会社が工務店
全国規模の住宅会社がハウスメーカーという認識です。


○安定した品質で「家づくり」


ハウスメーカーは、大企業になるため
「家づくり」を進めるにあたって倒産のリスクが低くいです。


また、アフターフォローや長期保証に関しても
安心感がありますね。


更に、一定の品質が提供されるというメリットもあり
ZEHなどの最新性能に関しても敏感に取り入れ実績も豊富です。


諸々の手続きに関しても
担当者が代行してくれる場合も多い様ですので
とにかく手間を省きたい場合にもよいでしょう。


○ハウスメーカーの注意点


工務店と同様に、ハウスメーカー独自のデメリットがあります。

まずは、自由設計度の低さです。


ハウスメーカーには、すでに規格があるため
その範囲内での設計を考えなくてはいけません。


ハウスメーカーは工務店と比べて割高ですが
規格外のものを建てようとすると
更に追加料金が必要になるでしょう。


そのため、モデルルームや提示されている間取りなどを
気に入っていれば安心ですが
独特なデザインなどを希望している場合は
注意が必要です。


また、担当者の入れ替わりの可能性もあります。


相談しづらくならないように
しっかりと要望について話をしておくことが大切です。

「家づくり」パートナーの選び方 ①

さて、先日ハウスメーカーと工務店の違いは何か?

というご質問を頂きましたので
今回は「家づくり」のパートナー選びについて
ご紹介いたします。


○家づくりの依頼先は大きく分けて3つ!

家づくりの依頼先は大きく分けて

【ハウスメーカー】【工務店】【建築設計事務所(建築家)】

の3つがあります。


どのパートナーがご家族の要望をかなえる家を
建てることができるのか...

最適な依頼先探しはとても重要です。


今日は、地元ならではの手厚いフォローが
魅力の「工務店」の特徴やメリットについてです。


○工務店の特徴を知ろう


工務店とは、一般的に営業エリアを限定し、
地域に密着した建設会社の事です。


社長が大工を兼ねている工務店もあれば、
大工と事務員を多く抱える工務店もあり、
規模は様々です。


工務店は地域に密着して「家づくり」をしているため、
小回りが利くフットワークの軽さときめ細やかさがあります。


家づくりの過程で重要となる打ち合わせや
メンテナンスにも迅速に対応してくれます。


自由にプランニングでき、コストが比較的リーズナブル、
そして何より地域密着ならではの安心感が工務店の特徴です。


○自由なプランニングを可能とする高い技術力が鍵


工務店には設計から施工までを一貫して依頼する
ため、対応が比較的早いです。


基本的には自由設計を主体とした「家づくり」で、
建て主の要望や条件に合わせて設計してくれます。


相談しだいで自由にプランニングできるのも
工務店の魅力といえます。

また、工務店はその地域特有の災害、気候、
地理に最適な家づくりを得意とします。


工務店を選ぶ際は上記の事をかなえてくれる
施工の技術力に注目しましょう。


○コストが魅力!予算に合わせて無駄のない家づくり


工務店は施工に詳しく現場に精通しているので、
施工の知識や素材の情報が豊富です。


そのため、施工面でのコスト削減のアイディアや
独自の流通ルートを確保している工務店が多く、
安くても高品質な建材を仕入れる有益な情報を
もらえることもあります。


自由なプランニングが得意な工務店だからこそ、
予算が限られた中でも希望通りの「家づくり」を
可能にしてくれます。


また、大規模な広告宣伝費や従業員の人件費、
住宅展示場などの維持費がかからないことも
低コストの実現に貢献しています。


○工務店の注意点


工務店には下記のような注意点があります。

デザインの提案が少ないことがある
工法などに制約がある


理想のマイホームを納得のいく住まいに
するために、特徴と注意点を把握し、信頼でき、
相性のいい工務店を選ぶようにしましょう。

月返済額の落とし穴!

今日は、毎月の返済額の落とし穴についてご紹介いたします。


住宅ローンを組む際に皆様気にされるのが
月々の返済額です。


「このくらいなら払っていけそう」
「家賃に+○○円ぐらいかな...。」

など、資金計画を立てた上で考えていくものですが
一つ気を付けておきたいのが


月々の返済額×12カ月=1年に必要な金額

ではない!という事です。

例えば、家を建てれば「固定資産税」といった税金や
10年後の「修繕積立費用」などの「維持費」が必要です。


まとまった金額がいるため
月々のローン返済にプラスして考えておく方がよいでしょう。


因みに...

「家賃並みの返済額!」
「家賃より安い!」


という広告は、金利や返済期間はもちろん
条件付きのキャンペーンが適用されていないかなど
しっかりと確認しておきましょう。


「この金額なら大丈夫」
と思っていても、いざ返済が始まると


「家計が危ない」
という状況になりかねません...


○年間単位で考える


では、どのように考えればよいのでしょうか?

それは、「年間」で考えるという事です。


現在支払っている住居費に駐車場代などを含め
更に、マイホーム資金として年間で貯蓄している分を
足し合わせることで、現在の年間住居費がわかります。


(7万円(家賃)+1万円(駐車場代)+2万円(マイホーム貯金))×12カ月
=120万円(年間住居費)

そこから、「維持費」を引いて12で割った金額が
月々の返済金額となります。


年間の支払額(維持費含み)をしっかりと明確にしながら
月々の返済可能額を把握するようにしてみてください。


「よく分からない!」
「資金計画をたてたいんだけど...」
「もっと、詳しく知りたい」


という方は、お気軽にご相談ください。

火災保険ってどんな保険?

これから台風なども発生しやすくなりますし、
心配な季節が続きます。


そこで今日は「火災保険」について
ご紹介したいと思います。


住宅を購入・新築する際は、火災保険に加入するのが一般的です。


「火災保険」という名称のためか、
「火災に関しての保険」と認識されている場合が多いのですが、
火災保険の保障は、様々なものがあります。


今回は、そんな火災保険の意義や内容について
触れていきたいと思います。


主な保証の内容は、こんなにある!


災害...

火災・水害・風災・落雷・破裂・爆発・ひょう災・雪害など


残存物取片付け費用...
災害や事故による残存物を取り片づける費用


諸費用...

保険金支払い事由発生時の臨時費用・被災時の見舞金・損害防止費用など


事故...

排水管事故による水濡れ、予測できない突発的な事故による家財の破損など


盗難...

家に侵入する際に破損した窓ガラスや鍵などの補償や、
場合によっては現金被害も対象。


個人賠償責任...

日常生活、もしくは住宅の所有・使用・管理に起因する事故で、
本人または家族が他人にけがをさせたり、他人の物を壊したりして
法律上の損害賠償責任負った場合の補償。


※ただし、賃貸物件のオーナーの職務遂行または動産、不動産の所有、
使用もしくは管理に起因する法律上の賠償責任を負った場合に
被った損害は補償されない

○防火対策が十分だと、火災保険は最低限でいい?

火災保険については、防火対策をしていれば、
最低限でいいという方もいらっしゃいます。


ただ、交通事故などと同じく、
もらい火による火災という場合もあるのです。


このような不可抗力による火災や自然災害に備えることができる、
というのが大きな意義だと言えると思います。


○火災保険:建物の保証と家財の保証

火災保険は、建物と家財と別々に加入します。

建物だけ保険に加入し、家財は未加入という選択もできますが、
家財保険は家電や家具だけではなく、
衣類やデジカメなどの電化製品も対象にできます。


もし、火災や水害などですべて買い替えとなったら?
家財保険の保険料は安いものなのかもしれません。

○まとめ


家を取り巻くリスクを洗い出し、自分たちにはどんな
が必要か線引きすることで、不必要な補償を把握することが
大切です。


補償が手厚いほど、費用もかさみます。


最近は、自分で必要な補償だけ選べる
カスタマイズ型の保険も沢山あります。


お住いの地域の環境(台風が良く来る、大雪が多い、など)も
参考にしながら、重要度の低い補償は見直してみましょう。

シンボルツリーのある庭

外に出て家を見ていると、
素敵だなーっと思う家を見かける時がありますね。


先日はお引渡しを終えたお家に
沢山の木が植えられていました。


お世話の手間はありますが
やはり緑があると、とても素敵な印象になります。


そこで今回は、この「シンボルツリー」について
ご紹介いたします。

シンボルツリーとは、
家のシンボルとなる樹木のことを言います。


どんな木を庭に植えるかによって
家の雰囲気はもちろん、
家の中から庭を眺めた時の見た目も大きく違って来るので、
自分の家に合ったシンボルツリーを選びたいですね。


○シンボルツリーに向いている木


シンボルツリーの選び方の一つに、
「植えた後の育てやすさ」があると思います。


大型の植物の育成が初めての方...
そもそも植物を育てたことがない方は
「育て方」がとても心配になりますよね。


そんな方は、常緑樹のシンボルツリーがお勧めです。


常緑樹とは、常に緑色の葉っぱを付けた木のことです。


常緑樹のメリットは2点

・常に葉っぱが付いているため、

さみしくなりがちな冬の庭を彩ってくれること

・葉っぱが落ちないため掃き掃除などの手間が不要なこと

人気のシンボルツリー

【シマトネリコ】

シンボルツリーとして見かけることの多い、シマトネリコ。
常緑樹でとても丈夫で育てやすく比較的安価で、
全国どこでも手に入りやすいです。
ただ成長速度が速く伸びすぎてしまうことも多いので、
自分で剪定できるように高さを2~3mに抑えるのがお勧めです。


【オリーブ】

庭木としてすっかり定着したオリーブ。
ボリュームがあり見た目もオシャレで素敵です。
オリーブは大きくなると強風が原因で
枝が折れたり傷んだりしやすいため必ず選定が必要です。
伸びすぎた枝や細くて弱々しい枝を根元から切り落とします。
また、混み合っている部分の枝も切り落とします。
洋風の庭を造る場合に、今はオリーブは必須とも言えますね。


【ソヨゴ】

ソヨゴは美しい緑色の葉が特徴的な常緑樹です。
乾いたような質感の葉は風に揺れると周囲の葉とこすれ、
カサカサと独特の葉音を立てます。
5月~6月に目立たない控え目な白い花が咲きます。
10月~11月には果実が赤く熟しますが、
残念ながら果実がつくのは雌株だけで
近くに雄株がない場合は実がならないこともあります。


○シンボルツリーはどこに植える?


せっかく植えるシンボルツリーなので、
よく目につくところに植えたいですよね。


シンボルツリーを植える場所の王道ととしては、
玄関のアプローチ付近やリビングから見える
庭に配置してあげるとよく映えます。


また、夜にはシンボルツリーを下から
ライトアップしてあげるのがポイントです。

ちょっとオシャレなお店の庭のような雰囲気に!


外構工事にはまとまった予算が必要となりますが、
シンボルツリーだったら予算を抑えながらも
家の見栄えがよくなるので取り入れて
みてはいかかでしょうか。

外構工事を安く抑えたい~エクステリア材の工夫~

さて、今回は外構費用を抑えるちょっとした工夫について

ご紹介したいと思います。

マイカーを保有しているなら必要不可欠な駐車場スペース。

今や車は一家に一台から一人に一台になりました。


せっかくなら雨雪の心配が無い駐車場が欲しいですよね。
ですが、外構工事の中で費用がかかるのが
コンクリートを使用した工事なんです。


①車一台分(5m×2.5m)

コンクリート 約10万~15万円

②車二台分(5m×5m)

コンクリート 約20万~30万円


コンクリート敷きのカーポートの駐車場を作るだけでも
数十万~100万円近く予算が必要になります。

しかし同じコンクリート仕上げの場合でも、
車のタイヤが乗る部分だけをコンクリートにして
残りの部分を芝生や砂利などにすれば...


全面をコンクリート仕上げにするよりも
大幅にコストダウンができ、
おしゃれな仕上がりになります。

さらに駐車場を安く仕上げるにはコンクリートではなく、
駐車場用の砕石(砂利)で仕上げます。
これだけでも雨で土がドロドロになる心配はなく
お手軽な方法です。


とはいえ、日々砂利が減ってしまったり
雑草が生えてきたりと問題もあります。


外構工事は予算と優先順位を決めて進めていきましょう!

外構費用は「ローン」に組み込めるのか?

数日前に、外構工事を計画的に進めていくことについて

お伝えしました。

そこで今回は、外構費用を「ローン」に
組み込めるのか...?について
ご紹介したいと思います。


 
住宅ローンを組む際に、
外構費用の蓄えがないので、建物と一緒に組めないか?
というご相談をよく受けます。

ポイントは二つあります。

一つ目の大きなポイントは、


金融機関によって、できるできないがある
ということです。

外構工事を建築工事の一部とみなす金融機関と、
そうでない金融機関とがあります。

前者の場合は、工務店からの建築工事費の見積書と一緒に
外構費の見積もりと契約書も添付すれば
合算した金額を総予算として考慮してくれます。

二つ目のポイントは、
同じ業者に依頼する。
ということです。


引き渡し後に他社に依頼する場合は、
住宅ローンに入れることはできません。

次に、外構費などに関わる住宅ローン減税の話です。


まず、外構費用は住宅ローン控除対象にはなりません。


土地を前もってキャッシュで購入した場合などは、
土地代も同じく住宅ローン控除対象にはなりません。

以前のブログでもお伝えした通り
土地から探されている方は、
工務店などのパートナーを決めてから土地を探して購入すると
よいでしょう。

ところで...

エアコン家具などは住宅ローン控除に
含まれるのでしょうか。

エアコンは、契約した業者から購入し、
取り外しができないものと認められれば、
住宅ローン控除に含めることができます。


照明器具はどうでしょう。

これも、エアコンと同じ考え方になります。


契約した業者から購入し、取り外しのできないタイプ
(ランプのような置くタイプは不可)でしたら大丈夫、
ということになります。

そのほか、水道工事代金なども、
土地をキャッシュで購入した場合は、
控除対象にならないのでご注意ください。


税金のことで困ったら、税務署に足を運ぶのが一番です。

ローンになにを組み込めるかは、
見学会などでもお話しさせて頂いております。


細かいところ、具体的なものもありますので
困ったら、まずご相談ください。

「親の土地」に建てる ②

今日は、昨日の続きからです。

親の土地を借りたことにして子どもが家を建てたら?


親の所有する土地に子どもが家を建てると、
条件によってはみなし贈与になり、贈与税がかかります。


まずは、土地の使い方の違いから、
どんな場合に贈与になるのかチェックしていきましょう。


○使用貸借と賃貸借の違い


物の貸し借りを法律的にみると、
「使用貸借」と「賃貸借」に分かれます。


使用貸借とは↓↓↓

「このDVD、(ただで)ちょっと貸して」

賃貸借とは↓↓↓

「レンタルショップででDVD借りよう。」


二つの違いは、賃料(対価)があるかないかです。


地代も権利金も払わない「使用貸借」の場合は
贈与税はかかりませんが、
上記のお金を支払う「賃貸借」の場合は
贈与税が発生する場合があります。


のちのち相続する場合には
使用貸借にも結局贈与税がかかってくるのですが、
それぞれ注意するポイントをあげておきます。


○使用貸借について


親の土地を子どもに
時価よりも安い金額で売ったらみなし贈与になり、
贈与税を支払わなければなりません。


全くの他人と取引するときと
同じような金額でないといけないのです。


では、子どもが親の土地に家を建てて、
権利金や地代を払わない場合はどうなるでしょうか。


一般的に、親の土地に子どもが家を建てる場合、
権利金や地代を要求する親は少ないでしょう。


しかし、他人の土地に家を建てようとした場合、
通常その土地の持ち主は家を建てようとする人に
借地権設定の対価として、
権利金や地代を支払ってくれ、というはずです。


(※借地権

借地権がついた土地(底地)は、借地人が土地を占有し独占的に
使用収益できる安定的利益が中心となる法的側面があります。)


そうなると、権利金や地代を払わない子どもは、
本来支払うべき借地権相当額(権利金や地代分)を
親から贈与されていると考えられるでしょうか。


権利金や地代も支払うことなく土地を借りる場合を、
土地の使用貸借といいます。


この使用貸借による土地の使用では、
借地権相当額の贈与税が課税されることはありません。

つまり、みなし贈与にはなりません。


しかし、相続の時には借地権の評価額分、
相続税を多く払います。


この使用貸借されている土地は、
将来親から子供が相続するときに相続税の対象となります。


○地代を支払う場合


権利金は支払わないけれども、
付近の相場並みの地代は支払っている場合はどうでしょうか。


生計を別にしている親子間では、このようなケースもあるでしょう。


このように、通常の相場の地代を支払った場合は、
土地の賃貸借といいます。


通常、権利金などの一時金を支払う慣行のある地域で、
権利金の支払いなしで借地権の設定があった場合には、
その権利金相当額の贈与があったとみなされます(みなし贈与)。


したがって、その払っていない権利金の分だけ
贈与税がかかるのです。


ただし、贈与税がかからないようにする方法として、
使用貸借のほかに次の二つがあります。


①子どもが親に対して...

付近の賃貸事例(相場)並みの地代の他に、
通常の権利金を支払っている。

②税法で規定された「相当の地代」を支払う。

わかりやすくいうと、通常の地代に
権利金込分をプラスした地代となり、
通常の地代より高い地代を支払う場合ということです。


今回は、親の土地に家を建てる場合をテーマにして、
注意点をあげました。


みなさんの「家づくり」の参考になれば幸いです。

「親の土地」に建てる ①

見学会などで、土地に関するご質問をたくさんいただきます。

その中でも


「親の土地に家を建てたいんだけど...」
というご相談をよく耳にします。

中には、親御さんと直接
「敷地の空いているところに建てればいいんじゃない?」
「生前贈与は高いって聞くから、貸したことにするから。」
という話を進めている、という方もいらっしゃいます。


では、この話
鵜呑みにして良いのでしょうか?良くないのでしょうか?


家を建てるのは、ほとんどの方にとって一生に一度のことで、
そして、一生のうちで一番高い買い物になるでしょう。


そんな人生の一大事に、
人から聞いた話だけで行動することは危険です。


不確かなことは、確かなことに。
「もし」や「だろう」は、一つ一つ解決していかないと
新築一戸建てにはたどりつけません。


それでは、上記の二つの言葉のどこに
不確かな要素があるのか...
一つずつチェックしていきましょう。


○住宅ローンを借りる時は、親の土地も担保になってしまう!


親の土地に家を建てる場合でも、
新築する建物だけでなく、
その土地も担保に入れることになります。


「住宅ローンの借入は、建物にしか使わないのに...」
と思われるかもしれませんが、
「万一」の時にはマイホームを売って返済することを考えていただければ、
なぜ土地も担保になるのかわかっていただけることと思います。


上物の価値はすぐ下がりますが、土地の価値は下がりにくいからです。
「親の土地」に家を建てようが
土地も含めて丸ごと担保に入れるのが原則です。


そこで、対策のひとつとして「分筆」が考えられます。


土地は「筆」ごとに登記されているため、
担保に入れるのは筆ごととなります。


そのため...
1つの筆の土地に親の家があって
余裕のあるスペースに家を建てる


といったケースは要注意です。


親の家まで担保に入ってしまうことを避けるため、
土地の筆を分けて(分筆)、
必要なところだけを担保に入れるようにしましょう。


※ただし、分筆には費用がかかります。


親の土地を担保に入れる場合...


金融機関によって、物上保証人か連帯保証人か、
親の立場の扱いが異なります。


物上保証人であれば、債務を負担したわけではないので、
万一の時に担保にいれた土地を失うことはあっても、
それ以上の責任を問われることはありません。

(物上保証は有限責任)


連帯保証人となると、住宅ローンの返済が滞った場合に、
返済の義務まで負うことになります。
(連帯保証は無限責任)


いずれにせよ、どちらの立場になるかしっかりと確認し、
親御さんの理解を得ることが必要不可欠です。

外構工事は計画が大切!

さて今日は、外構工事についてです。


新築で家を建てる際に
内装やインテリアには力をいれるものの
外構工事に関しては忘れがちです。


「まだいいや 」


と思っているうちに、

家が完成していた...なんてことにも ...

外構は、家の洋服だと言われています。


見た目にはもちろんですが
機能面としても重要です。

 
例えば...


外構が完成していないと
家の周りの水はけが悪くなり、水たまりができてしまいます。


水捌けが悪い家の周りはジメジメとしてしまうため
カビやシロアリの被害を受ける可能性が高くなります。

これでは、家が悪くなる原因にもなってしまいますね。


そこで、外構工事の計画を早めに立てておくことが大切です。

○外構は、建物と同じデザインで


最初に記載した通り、
外構の関することは、何かと忘れてしまいがちです。


その結果


「建物にお金をかけすぎてしまい
もう、資金がのこっていない!」

なんてことにも...


予算がなくなれば、とうぜんグレードを落とす必要があります。


一方で、外構工事に予算を充てることが出来れば
外構による機能を最大限に発揮することが出来ます。


例えば、駐車場をコンクリートにする工事を行う場合、
養生期間(設計通りの強度を生み出すための期間)を
1週間以上取らなければいけません。


住宅の引き渡し前に外構工事を行っておけば、建物に住むと
同時に駐車場を使用する事が出来ます。


また、リビングの前にウッドデッキを設けておくことで、
外でバーベキューやランチを楽しむこともできます。


ただし、これらを設ける前に、建物と外構のデザインを
統一させたプランを考える必要があります。


例えば、和風住宅に駐車場をコンクリートにしたり
ウッドデッキを設けると、
ちぐはぐなお家になってしまいます。

そこで、外構工事の計画を早目に行うことで、建物にマッチした
外構を決めることが可能です。


さらに、引き渡し前に外構は完成します。


新築契約するのと同時に、外構工事のプランを考えることが
できれば、予算が無くなる心配もなくなります。

また、新築で建てる際に外構工事を先に行っていないと、
建物だけでなく道路まで汚してしまう可能性があります。


例えば、家の周りが工事できていないと、雨が降るたびに地面が
ぬかるみ、敷地に湿気がこもります。


建物への出入りの際に靴がドロドロに...


さらには道路も
ドロドロになり乾いたら砂埃として舞ってしまいます。

また、ガスや水道管などの工事を行った場所は一度掘削して
いるため、雨が降るとその部分はぬかるんでしまいます。


もしその上に車が乗り上げたりするとガス管の破裂や水道管の
漏水、配水管の破裂する可能性があります。

これらのことを考慮すると、引き渡し前に最低限の外構工事を
行っておく必要があります。


ただ、新築工事動揺に外構工事値段が高額です。


上手に計画を立てなければ、満足のいく外観を手に入れる
ことはできません。


外構工事の計画を後回しにせず、新築工事と同時期に積極的に
工事内容を決めて予算を確保してください。

平屋を建てるポイント

来週に開催予定の完成見学会は、
今人気の平屋の住宅です。


平屋と言えば...


より耐震性と耐久性に優れ、
より使いやすさと住みやすさにも優れているという
メリットがあります。


かつ、平屋にすることで、
メンテナンスや将来の増築といったランニングコストをも
最小限に抑えられます。


しかし、そのメリットを全て享受するためには、
あることに注意しておかなければいけません。


今回は、その注意しておきたいポイントについて
ご紹介いたします。


○平屋のデメリットとは?


平屋にした場合、
全ての部屋が1階につくられることになります。


また、土地を無駄に広げないことを考えると
敷地いっぱいに有効活用するということになります。


この場合、平屋が引き起こしてしまうデメリットとしては、
日当たりが良い土地の場合であれば、
リビングや各居室が全て外からの視線にさらされてしまう点です。

(丸見えになってしまうということ)


そして、その視線を遮るため全ての大きな窓にカーテンを設置し、
しかも、ずっとそのカーテンを閉めっぱなしにしてしまいます。

また、大きな窓は防犯的に不安だし強風の時も不安だからと、
それらの窓全てにシャッターを設置するようになります。


そしてその結果、家の外観もあまり美しくなくなってしまいます。


もちろん、カーテンやシャッターといった
余分な製品にけっこうなコストが、
かかってくることにもなります。


日当たりが悪い土地であればたとえ大きな窓つくったとしても、
家の中が全く明るくならない可能性が高くなってしまいます。

隣の家との距離が充分に取れないからです。


となれば、せっかく家を建てたのに家の中が薄暗くなってしまい、
大きな窓をたくさんつくっているはずなのに、
朝からずっと電気をつけてないとダメな家になってしまうことに ...。


ですから、平屋を建てる上で大切なことは、
この丸見えと薄暗さの両方を解決するということです。


○プライバシーと明るさを両立させる


プライバシーと明るさを両立させることは
非常に大切です。


たとえ、日当たりが良い土地であろうと、
日当たりが悪い土地であろうと、一切関係なくです。


そのためには、光の採り込み方を、
その土地に合わせて工夫する必要があります。


そして、カーテンをつけなくてもいい窓を
つくるようにしなければいけません。

カーテンをすれば、
せっかくの光を防いでしまうことになります。

日当たりが良い土地の場合、
決して、必ずしも一番南に窓をつくることが正解ではありません。

むしろ、カーテンやシャッターだけでなく、
目隠しなどまで必要となり、
それだけの余分な出費を招くのだとしたら?

では、日当たりが悪い土地の場合は...?


設計は、
その土地が与えてしまうであろうデメリットを解決し、
その土地のメリットを最大に活かすためにあるものです。


つまり、設計士が、
通念上の常識にとらわれること無く、
柔軟な発想でその土地に合わせて設計することさえすれば、
どんな土地でもプライバシーと明るさを両立させた
家を建てることが出来るというわけですね。

それが住みやすい家をつくるにあたって
最も大切なことなのです。

昔の住宅の暑さ対策と寒さ対策

夏の終わりを感じる今日この頃、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?

今年の夏も35度を超える猛暑日が多く続き、過ごしづらい日も少なくなかったかと思います。

今回は、昨日に引き続き、日本古来の住宅の暑さ対策と、少し早いですが冬の寒さ対策がどのようにされているのかをお伝えいたします。

日本古来の住宅は、どちらかというと夏向きにできています。
理由としては、日本の夏の高温多湿を和らげるための仕組みたくさん備わっているためです。

例を挙げると、
・壁が少なく、部屋と部屋の間は襖で仕切られている
・襖や障子戸を外すと、風の通り道ができ、熱や湿気を逃すことが可能
・優れた断熱材である「茅」を使用した茅葺屋根
・夏の直射日光が部屋に入るのを防ぐための「軒」
・風向きを考えた家のつくり
・高機能な土壁が家の中の温度上昇を和らげる

といった具合です。

続いて、寒さ対策についてお伝えいたします。
暑さ対策ではたくさんの仕組みが備わっていた日本古来の住宅ですが、寒さ対策についてはなんとほとんど対策されていない状態でした。

現代の住宅では、断熱材や樹脂製窓をはじめとした、様々な対策がされています。

しかし、日本古来の住宅では現代の住宅とは異なり、以下のような状態だったようです。
・断熱材が使用されていない
・家の中に隙間があるが原因で、あたたかい風が逃げてしまう
・アルミをはじめとした、熱を伝えやすい素材を窓に使用している

このような状態ですと、いくら空気をあたたかくしてもあたたかい空気が外に逃げて行ってしまいます。
そういったこともあり、空気全体をあたためるような方法と日本古来の住宅構造とでは、相性が悪かったそうです。
そこで一部の人たちは、住宅以外での寒さ対策を考えました。

それは、「ドテラ」という防寒着です。

家の空気をあたためることができないならば、人間の体を直接あたためればいいという発想をしたのです。

他にも、、、
・炭を使った火鉢
・アンカやカイロ
・ゆたんぽ

といった、体をあたためだけでなく動きやすさも兼ね備えた、快適な生活を送ることができるような仕組みを考案していきました。


現代では、暑さ対策、寒さ対策の両面において便利な設備が充実しており、それら設備が標準搭載されている住宅も増えてきました。
便利な時代に生まれたことを感謝しつつ、節度を守って使用していきたいものですね。

日本家屋と夏

「家の作りやうは、夏を旨とすべし。
冬は、いかなる所にも住まる。
暑き比わろき住居は、堪え難き事なり」


という一節が、吉田兼好が執筆した「徒然草」にあります。


「家は夏に合わせた作り方をすべきだ。
冬はどんなところにも住むことができるが、
夏に暑い家に住むのは耐えられない」という意味になります。


この徒然草にあるように、
伝統的な日本の家屋は夏仕様に造られていました。

昔は今と違い空調がありませんでしたが、
家の中のどのような所に暑さを凌ぐ工夫がされていたのか、
構造を見てみましょう。

・縁側と庇

近年になって新築の家でも縁側が取り入れられたり、
「縁側カフェ」ができたりと再び魅力が見直されている縁側ですが、
縁側は和室と屋外との間に設けられた板張り状の通路を指します。

居室と屋外の間に縁側があることにより、
そこが緩衝地帯となって室温を一定の温度に保つ効果があるのですね。

また、縁側の上にある「軒」とも呼ばれる屋根の庇が
縁側の上に張り出しており、
夏の直射日光が部屋に入るのを防ぐ効果があります。

昔の人はより日光を遮るために、すだれも活用していました。
他にも庇は木材を雨や日差しによる
劣化から守る役割も果たしているといわれています。


・障子と襖

部屋内の風通しで重要な役割を持つのが、障子と襖です。

部屋と部屋を隔てる間仕切りの役をしている障子や襖ですが、
高温多湿な日本にとって重要な機能を果たしています。

全て開け放てば部屋がつながって風の通り道ができ、
熱や湿気を逃がす効果があります。

開けたり閉めたりと風通しを変化させることで、
室内温度を調整する機能があるというわけです。

障子は和紙を通して採光ができるので外に面した部屋に、
襖は室内の部屋同士の仕切りに使われます。

また障子や襖だけでなく屋根裏や床下などにも通風口が設けられるなど、
いろいろな所に風を通すための工夫があります。

・茅葺屋根

木造家屋の屋根といえば瓦がイメージされますが、
瓦屋根よりもさらに歴史が古いのが茅葺屋根です。

茅葺屋根はススキやヨシなどの草を
乾燥させたものを重ねることでできています。

分厚い繊維を集めた茅葺屋根は通気性に優れ、
熱気を外に逃がします。

さらに、熱吸収効果を持ち、断熱性能も高かったのです。

また茅葺屋根は水の気化熱を利用して
室内の気温を下げる機能を備えているともいわれます。

梅雨の時期に屋根の中に雨水をため込み、
夏の日差しや気温によって
それを蒸発させることで室内の温度を下げているのです。


今回は、日本家屋の夏対策ついてお話させて頂きました。
皆様の近くにも取り入れている家屋があるかもしれませんね。