「家づくり」の道のり ~基礎工事~

今日は、基礎工事についてです。


前回は地盤の調査方法を中心にご紹介しました。

続いて行われるのは基礎工事です。

基礎工事も様々な工程があります!

○基礎をつくるための作業

まず、建物の基礎を作るために土を掘削し、
それを平らに仕上げます。

これを根伐り、床付といいます。

次に、砕石を5cmほどの厚みで敷き、転圧します。

続いて、砕石の上に防湿フィルムを敷いて、
外周部には捨てコンと呼ばれる下地となるコンクリートを
深さ5cmほど流し込み、平らな面を作ります。

そして、基礎のコンクリートを流し込む前に
配筋作業を行います。

ベタ基礎の場合は、耐圧盤と呼ばれる床面が必要となり、
立ち上がり部分と一緒に鉄筋が組み込まれます。

いよいよ、基礎のコンクリートを打設します。

最初に耐圧盤、それがしっかり硬化すると立ち上がり。

コンクリートが水としっかり化学反応を起こして固まるように、
水分が逃げないように養生します。

養生しないと、夏場は急激に乾燥したり、
冬場は凍結して水分がなくなったり、
ひび割れの原因となります。

養生のあと、型枠を外すと、基礎の完成です。

建築基準法では、基礎の地盤面から立ち上がりの高さは
30cm以上となっています。

立ち上がりの高さがあると、
雨の跳ね返りや、地面からの湿気の影響を受けにくくなり、
木部の劣化、白アリの被害の低減などにつながります。

この高さが不足していることによるトラブルもあるそうなので
施工中には現場に足を運んで、いろいろとチェックしておくと
良いかもしれません。

○意外な出費?ライフライン整備にかかる費用や特殊仮設工事費目

例えば、購入した土地が畑だった場合は
ライフラインは未整備状態。

上水道を引っ張ってくる、
下水道は道路より高く...


など、場合によっては200万近くかかるケースもあります。

もう一つ、意外な出費は「特殊仮設工事」なる費目。

これは、周辺の道路が狭く、職人さんの車を駐車したり、
荷下ろししたりするスペースがない場合に生じるものです。

離れた場所に駐車場を借りたり、そこからの運搬をしたり、
ガードマンを立たせたりするなどといったことになると、
数十万円かかるケースもあるのです。

契約後に意外な出費で困らないように、
予め調べておきたいですね。