外構工事は計画が大切!

さて今日は、外構工事についてです。


新築で家を建てる際に
内装やインテリアには力をいれるものの
外構工事に関しては忘れがちです。


「まだいいや 」


と思っているうちに、

家が完成していた...なんてことにも ...

外構は、家の洋服だと言われています。


見た目にはもちろんですが
機能面としても重要です。

 
例えば...


外構が完成していないと
家の周りの水はけが悪くなり、水たまりができてしまいます。


水捌けが悪い家の周りはジメジメとしてしまうため
カビやシロアリの被害を受ける可能性が高くなります。

これでは、家が悪くなる原因にもなってしまいますね。


そこで、外構工事の計画を早めに立てておくことが大切です。

○外構は、建物と同じデザインで


最初に記載した通り、
外構の関することは、何かと忘れてしまいがちです。


その結果


「建物にお金をかけすぎてしまい
もう、資金がのこっていない!」

なんてことにも...


予算がなくなれば、とうぜんグレードを落とす必要があります。


一方で、外構工事に予算を充てることが出来れば
外構による機能を最大限に発揮することが出来ます。


例えば、駐車場をコンクリートにする工事を行う場合、
養生期間(設計通りの強度を生み出すための期間)を
1週間以上取らなければいけません。


住宅の引き渡し前に外構工事を行っておけば、建物に住むと
同時に駐車場を使用する事が出来ます。


また、リビングの前にウッドデッキを設けておくことで、
外でバーベキューやランチを楽しむこともできます。


ただし、これらを設ける前に、建物と外構のデザインを
統一させたプランを考える必要があります。


例えば、和風住宅に駐車場をコンクリートにしたり
ウッドデッキを設けると、
ちぐはぐなお家になってしまいます。

そこで、外構工事の計画を早目に行うことで、建物にマッチした
外構を決めることが可能です。


さらに、引き渡し前に外構は完成します。


新築契約するのと同時に、外構工事のプランを考えることが
できれば、予算が無くなる心配もなくなります。

また、新築で建てる際に外構工事を先に行っていないと、
建物だけでなく道路まで汚してしまう可能性があります。


例えば、家の周りが工事できていないと、雨が降るたびに地面が
ぬかるみ、敷地に湿気がこもります。


建物への出入りの際に靴がドロドロに...


さらには道路も
ドロドロになり乾いたら砂埃として舞ってしまいます。

また、ガスや水道管などの工事を行った場所は一度掘削して
いるため、雨が降るとその部分はぬかるんでしまいます。


もしその上に車が乗り上げたりするとガス管の破裂や水道管の
漏水、配水管の破裂する可能性があります。

これらのことを考慮すると、引き渡し前に最低限の外構工事を
行っておく必要があります。


ただ、新築工事動揺に外構工事値段が高額です。


上手に計画を立てなければ、満足のいく外観を手に入れる
ことはできません。


外構工事の計画を後回しにせず、新築工事と同時期に積極的に
工事内容を決めて予算を確保してください。

平屋を建てるポイント

来週に開催予定の完成見学会は、
今人気の平屋の住宅です。


平屋と言えば...


より耐震性と耐久性に優れ、
より使いやすさと住みやすさにも優れているという
メリットがあります。


かつ、平屋にすることで、
メンテナンスや将来の増築といったランニングコストをも
最小限に抑えられます。


しかし、そのメリットを全て享受するためには、
あることに注意しておかなければいけません。


今回は、その注意しておきたいポイントについて
ご紹介いたします。


○平屋のデメリットとは?


平屋にした場合、
全ての部屋が1階につくられることになります。


また、土地を無駄に広げないことを考えると
敷地いっぱいに有効活用するということになります。


この場合、平屋が引き起こしてしまうデメリットとしては、
日当たりが良い土地の場合であれば、
リビングや各居室が全て外からの視線にさらされてしまう点です。

(丸見えになってしまうということ)


そして、その視線を遮るため全ての大きな窓にカーテンを設置し、
しかも、ずっとそのカーテンを閉めっぱなしにしてしまいます。

また、大きな窓は防犯的に不安だし強風の時も不安だからと、
それらの窓全てにシャッターを設置するようになります。


そしてその結果、家の外観もあまり美しくなくなってしまいます。


もちろん、カーテンやシャッターといった
余分な製品にけっこうなコストが、
かかってくることにもなります。


日当たりが悪い土地であればたとえ大きな窓つくったとしても、
家の中が全く明るくならない可能性が高くなってしまいます。

隣の家との距離が充分に取れないからです。


となれば、せっかく家を建てたのに家の中が薄暗くなってしまい、
大きな窓をたくさんつくっているはずなのに、
朝からずっと電気をつけてないとダメな家になってしまうことに ...。


ですから、平屋を建てる上で大切なことは、
この丸見えと薄暗さの両方を解決するということです。


○プライバシーと明るさを両立させる


プライバシーと明るさを両立させることは
非常に大切です。


たとえ、日当たりが良い土地であろうと、
日当たりが悪い土地であろうと、一切関係なくです。


そのためには、光の採り込み方を、
その土地に合わせて工夫する必要があります。


そして、カーテンをつけなくてもいい窓を
つくるようにしなければいけません。

カーテンをすれば、
せっかくの光を防いでしまうことになります。

日当たりが良い土地の場合、
決して、必ずしも一番南に窓をつくることが正解ではありません。

むしろ、カーテンやシャッターだけでなく、
目隠しなどまで必要となり、
それだけの余分な出費を招くのだとしたら?

では、日当たりが悪い土地の場合は...?


設計は、
その土地が与えてしまうであろうデメリットを解決し、
その土地のメリットを最大に活かすためにあるものです。


つまり、設計士が、
通念上の常識にとらわれること無く、
柔軟な発想でその土地に合わせて設計することさえすれば、
どんな土地でもプライバシーと明るさを両立させた
家を建てることが出来るというわけですね。

それが住みやすい家をつくるにあたって
最も大切なことなのです。

昔の住宅の暑さ対策と寒さ対策

夏の終わりを感じる今日この頃、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?

今年の夏も35度を超える猛暑日が多く続き、過ごしづらい日も少なくなかったかと思います。

今回は、昨日に引き続き、日本古来の住宅の暑さ対策と、少し早いですが冬の寒さ対策がどのようにされているのかをお伝えいたします。

日本古来の住宅は、どちらかというと夏向きにできています。
理由としては、日本の夏の高温多湿を和らげるための仕組みたくさん備わっているためです。

例を挙げると、
・壁が少なく、部屋と部屋の間は襖で仕切られている
・襖や障子戸を外すと、風の通り道ができ、熱や湿気を逃すことが可能
・優れた断熱材である「茅」を使用した茅葺屋根
・夏の直射日光が部屋に入るのを防ぐための「軒」
・風向きを考えた家のつくり
・高機能な土壁が家の中の温度上昇を和らげる

といった具合です。

続いて、寒さ対策についてお伝えいたします。
暑さ対策ではたくさんの仕組みが備わっていた日本古来の住宅ですが、寒さ対策についてはなんとほとんど対策されていない状態でした。

現代の住宅では、断熱材や樹脂製窓をはじめとした、様々な対策がされています。

しかし、日本古来の住宅では現代の住宅とは異なり、以下のような状態だったようです。
・断熱材が使用されていない
・家の中に隙間があるが原因で、あたたかい風が逃げてしまう
・アルミをはじめとした、熱を伝えやすい素材を窓に使用している

このような状態ですと、いくら空気をあたたかくしてもあたたかい空気が外に逃げて行ってしまいます。
そういったこともあり、空気全体をあたためるような方法と日本古来の住宅構造とでは、相性が悪かったそうです。
そこで一部の人たちは、住宅以外での寒さ対策を考えました。

それは、「ドテラ」という防寒着です。

家の空気をあたためることができないならば、人間の体を直接あたためればいいという発想をしたのです。

他にも、、、
・炭を使った火鉢
・アンカやカイロ
・ゆたんぽ

といった、体をあたためだけでなく動きやすさも兼ね備えた、快適な生活を送ることができるような仕組みを考案していきました。


現代では、暑さ対策、寒さ対策の両面において便利な設備が充実しており、それら設備が標準搭載されている住宅も増えてきました。
便利な時代に生まれたことを感謝しつつ、節度を守って使用していきたいものですね。

日本家屋と夏

「家の作りやうは、夏を旨とすべし。
冬は、いかなる所にも住まる。
暑き比わろき住居は、堪え難き事なり」


という一節が、吉田兼好が執筆した「徒然草」にあります。


「家は夏に合わせた作り方をすべきだ。
冬はどんなところにも住むことができるが、
夏に暑い家に住むのは耐えられない」という意味になります。


この徒然草にあるように、
伝統的な日本の家屋は夏仕様に造られていました。

昔は今と違い空調がありませんでしたが、
家の中のどのような所に暑さを凌ぐ工夫がされていたのか、
構造を見てみましょう。

・縁側と庇

近年になって新築の家でも縁側が取り入れられたり、
「縁側カフェ」ができたりと再び魅力が見直されている縁側ですが、
縁側は和室と屋外との間に設けられた板張り状の通路を指します。

居室と屋外の間に縁側があることにより、
そこが緩衝地帯となって室温を一定の温度に保つ効果があるのですね。

また、縁側の上にある「軒」とも呼ばれる屋根の庇が
縁側の上に張り出しており、
夏の直射日光が部屋に入るのを防ぐ効果があります。

昔の人はより日光を遮るために、すだれも活用していました。
他にも庇は木材を雨や日差しによる
劣化から守る役割も果たしているといわれています。


・障子と襖

部屋内の風通しで重要な役割を持つのが、障子と襖です。

部屋と部屋を隔てる間仕切りの役をしている障子や襖ですが、
高温多湿な日本にとって重要な機能を果たしています。

全て開け放てば部屋がつながって風の通り道ができ、
熱や湿気を逃がす効果があります。

開けたり閉めたりと風通しを変化させることで、
室内温度を調整する機能があるというわけです。

障子は和紙を通して採光ができるので外に面した部屋に、
襖は室内の部屋同士の仕切りに使われます。

また障子や襖だけでなく屋根裏や床下などにも通風口が設けられるなど、
いろいろな所に風を通すための工夫があります。

・茅葺屋根

木造家屋の屋根といえば瓦がイメージされますが、
瓦屋根よりもさらに歴史が古いのが茅葺屋根です。

茅葺屋根はススキやヨシなどの草を
乾燥させたものを重ねることでできています。

分厚い繊維を集めた茅葺屋根は通気性に優れ、
熱気を外に逃がします。

さらに、熱吸収効果を持ち、断熱性能も高かったのです。

また茅葺屋根は水の気化熱を利用して
室内の気温を下げる機能を備えているともいわれます。

梅雨の時期に屋根の中に雨水をため込み、
夏の日差しや気温によって
それを蒸発させることで室内の温度を下げているのです。


今回は、日本家屋の夏対策ついてお話させて頂きました。
皆様の近くにも取り入れている家屋があるかもしれませんね。

登記とは? ②

さて今回は昨日の続き「登記」についてです。


・地目変更登記


家を建てるためには、
土地の種類(地目)を宅地にする必要があります。


地目にはいろんな種類があります。
(農地、雑種地、公園、山林など)


もし家を建てる土地が宅地でない場合は、
地目変更をする必要があります。


地目変更登記はその時に必要な登記です。

※もし、地目変更しようとしている土地の地域が

農業振興地域に該当していれば、
地目変更登記申請よりも前に、
その除外の申請をしなければなりません。


通称、農振除外の申請と呼ばれるものです。


申請先は、通常地域の役所内の農林課(農政係り)となります。

ただ、役所によっては農林水産課
という名称の場合もあるようです。


普通は、この農振除外の申請をして、
農業振興地域から除外されていなければ、
農地転用届や農地転用許可などの手続きも進みません。

この農振除外の申請の役所側の受付や審査については、
だいたい年数回と決まっていますので、
タイミングが悪ければ、
数か月先の受付になってしまうこともあります。

そして、役所によっても異なりますが、
農振除外申請が受付されてから手続き完了までは、
だいたい半年~8か月くらいはかかるようです。


つまり、申請するタイミングが悪ければ
農振除外の完了までに1年前後かかってしまうことも
ありえるということです。


・建物滅失登記


現在住んでいる家を取り壊して家を建てたり、
古い建物を取り壊してその土地に家を建てるという場合は、
取り壊す建物の滅失登記をしなければなりません。


この滅失登記も、取り壊してから1カ月以内に行わないと
10万円以下の過料となっていますので、注意が必要です。


ただ、取り壊した建物が登記されていない場合は必要ありません。

○登記費用の目安


建物2000万円の新築、土地1000万円、

2000万円の住宅ローンを借入の場合

【登記種類...登録免許税、司法書士等への報酬、印紙税】

・土地の所有権移転登記...15万円、4~5万円、なし

・建物の表題登記...なし、8~10万円、なし

・建物の所有権保存登記...16,800円、2万円、なし

・抵当権設定登記...2万円、5~10万円、なし

・住宅家屋証明...1,300円、1万円、なし

・不動産登記情報2通...なし、なし、794円

合計39~47万円となります。

ちなみに、親の土地に親の名義のまま家を建てる場合...
土地の所有権移転登記が必要ないので、
その分登記費用もやすくなり、30万円前後となります。


そして、農地を買って宅地に転用した場合は
登記や手続きのフルコースとなるので、
登記に関わる費用も50万円前後となります。


この登記に関わる手続きは、
自分で行うことで20万円ほど節約することができます。


しかし、法務局が平日しか開いていないこと、
必要書類をそろえることなど、
注意が必要なこともあります。


「詳しく話を聞いてみたい」
「相談したいことがある」


という方は、お気軽にご連絡ください。

登記とは? ①

家を建てる際に「登記」というものが出てきます。


今日は、この登記について改めてご紹介いたします。


 
そもそも登記とは何のことで
なぜ新築をするときに登記が必要なのでしょう?


登記とは...


「この土地や建物は私のものだ。」
と公的に認めてもらうために行う手続きのことです。

○購入した土地や新築した家の登記をしないとどうなるか?

登記には、表示に関する登記と権利に関する登記があります。


そのうち、表示に関する登記は取得してから1カ月以内に登記をしないと
10万円以下の過料(罰金の類)と法律で決まっているようです。


そして、登記をしないと
固定資産税を納めていても、自分のものだと主張できません。


ある日、いきなり所有者を名乗る人が現れて、退去を求められる、
なんてことも可能性としてはあり得るのです。

○住宅ローンを利用する場合は登記は必須


住宅ローンを利用する場合、土地や建物に抵当権という権利を
登記しなければなりません。


これは、あなたが住宅ローンを支払えなくなった場合、
銀行が住宅ローンの代わりに土地と家をもらえる権利です。

住宅ローンを利用しない場合は
登記をしなければ登録免許税という税金を節約できますが
過料というデメリットもあります。


なので、新築時には登記は
必ずするものだと思っておいて間違いないでしょう。


 
○新築時に必要になる登記種類

・建物表題登記


新築した建物はまだ登記簿には登録されておらず、
書類上は存在していない建物です。


この状態から、新築した建物の所在地や家屋番号、建物の種類や構造、
床面積、所有者を登録するのが建物表題登記です。

・所有権保存登記


建物表題登記にも所有者は書かれていますが、
所有権保存登記をすることで
初めてその物件の所有者だと公的に認められます。

所有権保存登記をすることで、
その建物を売ったり相続したり住宅ローンを借りたときに行う
抵当権の設定登記が可能になります。


逆に所有権保存登記をしなければ、
その建物の売却も相続もできません。


この登記は任意ですが、上記のようなことがあるので
登記をするものと思っていてください。

・抵当権設定登記


これは、ローンを利用する場合に必要になる登記です。
万が一住宅ローンの支払いが不能になった場合...
銀行が住宅ローンの代わりに土地と建物をもらえる
という登記になります。

ほとんどの場合で、住宅ローンを利用する場合は
その銀行や金融機関、住宅金融支援機構の
第一位の抵当権を設定する必要があります。


そのため、土地の住宅ローンはA銀行
建物はB銀行ということはできません。


・所有権移転登記


土地を買ったら、その所有権を移す必要があります。
これを、所有権移転登記といいます。

変動金利と固定金利、後悔せずに選ぶポイント ②

今日は、昨日の続きの「金利」についてです。


 
昨日は、固定金利と変動金利のメリット・デメリットについて
簡単にお話ししました。

今回は、
「ミックスプランと固定期間選択型住宅ローン」
についてです。

それでは、金利のタイプについておさらいしましょう。


:変動金利

・固定金利に比べて金利が低い

・金利が変動する可能性がある

:固定金利

・変動金利に比べて金利が高い

・金利は返済終了まで決まっている

そして、「どっちつかず」なミックスプランと
固定期間選択型について新たにお話しします。


:ミックスプラン

例えば、2000万円の住宅ローンを借りる場合に、

1000万円は固定金利で、残りの1000万円は

変動金利で借ります、というようなプランです。

このような、2つの金利タイプを混ぜた住宅ローンを

ミックスプランといいます。

:固定期間選択型住宅ローン

・始め決めた期間は固定金利、

後で変動金利になる住宅ローン

結論からお伝えすると...


「どっちつかずなローンを選択すると後悔する!?」
ことになります。

では、その理由についてお話します。

ローンを組む時には、

変動金利 < 固定金利

となります。

つまり、後で変動するということは、固定金利の期間は

固定金利 < 変動金利

とならない限り損なのです。

例を用いて検証しましょう!

例. 2000万円借入    35年返済   元利均等

   変動金利0.6%   

   10年固定1.2%  

   11年目から変動 

と比較してみましょう。

①10年後金利の変動なしの場合

→ 変動のみにした場合と比べて、 約111万円の損

②半年ごとに変動金利0.03%アップの10年後

→ 変動のみと比べて、 約59万円の損

③半年ごとに変動金利0.06%アップの10年後

→それでも、変動のみと比べて 約10万円の損

このような結果になりました。


それならば、始めから変動金利を選んで月々の支払いを楽にし、
金利が低い間に浮いたお金を運用するほうがずっとお得です。

どっちつかずな住宅ローンは後悔のもと