登記とは? ①

家を建てる際に「登記」というものが出てきます。


今日は、この登記について改めてご紹介いたします。


 
そもそも登記とは何のことで
なぜ新築をするときに登記が必要なのでしょう?


登記とは...


「この土地や建物は私のものだ。」
と公的に認めてもらうために行う手続きのことです。

○購入した土地や新築した家の登記をしないとどうなるか?

登記には、表示に関する登記と権利に関する登記があります。


そのうち、表示に関する登記は取得してから1カ月以内に登記をしないと
10万円以下の過料(罰金の類)と法律で決まっているようです。


そして、登記をしないと
固定資産税を納めていても、自分のものだと主張できません。


ある日、いきなり所有者を名乗る人が現れて、退去を求められる、
なんてことも可能性としてはあり得るのです。

○住宅ローンを利用する場合は登記は必須


住宅ローンを利用する場合、土地や建物に抵当権という権利を
登記しなければなりません。


これは、あなたが住宅ローンを支払えなくなった場合、
銀行が住宅ローンの代わりに土地と家をもらえる権利です。

住宅ローンを利用しない場合は
登記をしなければ登録免許税という税金を節約できますが
過料というデメリットもあります。


なので、新築時には登記は
必ずするものだと思っておいて間違いないでしょう。


 
○新築時に必要になる登記種類

・建物表題登記


新築した建物はまだ登記簿には登録されておらず、
書類上は存在していない建物です。


この状態から、新築した建物の所在地や家屋番号、建物の種類や構造、
床面積、所有者を登録するのが建物表題登記です。

・所有権保存登記


建物表題登記にも所有者は書かれていますが、
所有権保存登記をすることで
初めてその物件の所有者だと公的に認められます。

所有権保存登記をすることで、
その建物を売ったり相続したり住宅ローンを借りたときに行う
抵当権の設定登記が可能になります。


逆に所有権保存登記をしなければ、
その建物の売却も相続もできません。


この登記は任意ですが、上記のようなことがあるので
登記をするものと思っていてください。

・抵当権設定登記


これは、ローンを利用する場合に必要になる登記です。
万が一住宅ローンの支払いが不能になった場合...
銀行が住宅ローンの代わりに土地と建物をもらえる
という登記になります。

ほとんどの場合で、住宅ローンを利用する場合は
その銀行や金融機関、住宅金融支援機構の
第一位の抵当権を設定する必要があります。


そのため、土地の住宅ローンはA銀行
建物はB銀行ということはできません。


・所有権移転登記


土地を買ったら、その所有権を移す必要があります。
これを、所有権移転登記といいます。