中庭を作るには?

今日は、「中庭」についてのご紹介です。

「中庭」と聞くと、何だかおしゃれな感じがしますね。

ですが中庭は
その土地で懸念される問題点を解決するための手段として
造られている場合もあります。


例えば、周囲が家に囲まれていたり、

敷地の南に家が建っていたりする場合...


窓をつくったとしても、
その窓から期待通りの光を採ることが出来ません。


そのような場合は、しっかりと家全体に光を届けるために
近隣の家から窓までの距離を、
充分にあけておく必要があります。

そして、その選択肢の1つが「中庭」です。


とはいえ、「中庭」をつくるとなれば、
どうしても建築コストが割高になってしまいます。

なぜ、家のコストが高くなってしまうのかと言うと...

「中庭」をつくれば、
壁の面積が増えてしまうことになるからです!


つまり、外壁工事にかかる費用や内装工事にかかる費用、
そして断熱工事にかかる費用などのコストが増えてしまうため、
その分建築コストがアップしてしまうということです。

また、壁の面積が増えるということは、
それに伴って基礎工事の面積も増えることにもなるため、
同時に基礎工事の費用までもアップしてしまいます。

これらの理由から、
「中庭」がある家は通常コストが割高になってしまうわけです。


では、そんな「中庭」を作りたい時には
どこのコストを抑えると良いのでしょうか?

家の品質を落とさずに建築コストを抑える工夫

まず、2つの工夫が必要になります。

工夫1:必要以上に部屋を大きくしない


まず1つ目の工夫が、
必要以上に部屋を大きくしないということです。

例えば、寝室にどれくらいの広さを求められるでしょうか?


10帖でしょうか?
あるいは8帖でしょうか?
あるいは6帖でしょうか?

もし、寝室はただ寝るだけのスペースだなとお考えで
かつ、寝室にはベッドぐらいしか置かないのであれば、
置かれるベッドのサイズや個数によっても違いますが、
多くの場合、6帖もあれば充分だったりします。

(6帖あれば、ダブルベッドを2台並べて置くことが出来ます)

となると、10帖をつくるよりも
4帖ものスペースをカット出来ることになるのですが、
その結果、100万円〜120万円ものコストがカット出来ます。

工夫2:やみくもに部屋を多くつくらない


そして、2つ目の工夫は、
やみくもに部屋を多くつくらないということです。

例えば、もしものために和室を作りたい
という方もいらっしゃいます。


ですが...


頻繁に泊り客がくる
子どもの遊べるスペースがどうしても欲しい
和室はゆずれない!


という場合を除けば
それほど優先順位が高くなかったりします。

この和室をつくるために
6帖家の面積が増えるとしたら、
それだけで150万円〜180万円建築コストが増えることになります。

でも、それをつくったとしても、
一体どれだけの頻度でその部屋を利用するでしょうか?

気づいたら空き部屋状態

を避けるためにも
よく考えてみる必要がありそうですね。

家をコンパクトにする方が合理的


この2つのコトを意識していただきつつ、
「家づくり」をしていただければ、
必然的に家がコンパクトになります。

そして、その結果、
家のコストを大幅にカットすることが出来るようになり、
コストが上がる要因となる「中庭」をつくったとしても、
決して驚くような金額にはなりません。

また、家をコンパクトにすれば、
必然的に光熱費もカット出来るようにもなります。


あるいは、最小限の光熱費で、
家全体を温度差のない快適な空間にすることが出来ます。


合理的で暮らしやすくオシャレな家を
造りたいですね。